青山美智子さん著書の「木曜日にはココアを」を読みました。
続編の「月曜日の抹茶カフェ」とともに「マーブル・カフェシリーズ」とされています。
「マーブル・カフェ」という小さなカフェから始まる物語です。
この2冊の感想・レビューをお伝えします。
2冊が、とてもおしゃれで凝った造りとなっています。
さりげなく凝った造りに、センスのよさを感じました。
ミニチュア写真家の、田中達也さん作品が表紙です。
まず、このシリーズの読む順番を説明していきますね。
「マーブルカフェ・シリーズ」の読む順番は?
「マーブル・カフェシリーズ」は全2冊です。
1冊だけ読んでもよいのですが、できれば2冊とも読むことをおすすめします。
2冊読むなら、順番に少し注意してください。
発売順に読むことをおすすめします。
その理由は、物語の内容が理解しやすいからです。
「木曜日の後に月曜日」と覚えてください。
- 木曜日にはココアを(2017年8月単行本発売)
- 月曜日の抹茶カフェ(2021年9月単行本発売)
カフェのマスター他、カフェに関係がある人が次々と登場する短編小説集です。
読みごたえのある小説ではなく、ショートストーリー小説集のような本です。
ショートストーリーでありつつ、マーブル・カフェという一貫したテーマで描かれています。
優しい作風や可愛らしい作風が好きな方におすすめ。
1章も短めで、通勤途中やお昼休み、長時間の読書ができない方、久しぶり読書のリハビリ本にもおすすめです。
また、重たい小説やビジネス書を読んで、少し疲れた方にもおすすめ。
「マーブル・カフェシリーズ」は、主人公が次々に変わるショートストーリー小説集のような本です。
では、「木曜日にはココアを」「月曜日の抹茶カフェ」の感想・レビューをお伝えしますね。
「木曜日にはココアを」「月曜日の抹茶カフェ」感想・レビュー
「木曜日にはココアを」「月曜日の抹茶カフェ」感想・レビューは、
- 「マーブル・カフェ」に行きたくなる
- カラーごと・ひと月ごとのお話がおしゃれ!
- 2冊の登場人物リンクがおしゃれ!
では、1つずつ説明していきますね。
「マーブル・カフェ」に行きたくなる
カフェ好きなら、「マーブル・カフェ」に行きたくなるのは間違いありません。
・静かな住宅街の隅、川沿いの桜並木が終わる辺りにある
・テーブル席3つ・カウンター席5人ほどが入れる
・ぼっくりとした木のテーブルと椅子
・天井から下がったランプ
「木曜日にはココアを」より一部抜粋
駅前の大型カフェとは違い、知る人ぞ知るこぢんまりとしたカフェです。
ゆったりとおしゃべりしたり、読書をしたりできそう。
青山美智子さんの本に興味がある方は、きっと読書が好きな方が多いでしょう。
カフェで、ゆったりと過ごすのが好きな方も多いのではないでしょうか。
カフェ好き・読書好きには、たまらないお店です。
「マーブル・カフェ」は住宅街の隅にある小さなカフェ。10人ほどが入れます。
「木曜日にはココアを」も「月曜日の抹茶カフェ」も、どちらも全12章からなる短編小説集ですが、1章ごとに凝った工夫がされています。
カラーごと・ひと月ごとのお話がおしゃれ!
「木曜日にはココアを」と「月曜日の抹茶カフェ」は、1章ごとにテーマがあります。
「木曜日にはココアを」
- 色をテーマにしている
- 東京とシドニーが舞台
「月曜日の抹茶カフェ」
- 1月から12月をテーマにしている
- 東京と京都が舞台
「木曜日にはココアを」はブルー・イエローなどと全12色をテーマに、「月曜日の抹茶カフェ」は睦月・如月などと1月から12月までの1年間を描いた物語です。
どの色か、どの月かは、本の目次を見ればわかります。
1章ごとにテーマカラー、テーマ月が決まっていて、とてもおしゃれで凝った演出がされています。
「木曜日にはココアを」は全12色をテーマに、「月曜日の抹茶カフェ」は1月から12月までの12ヶ月をテーマにしています。
また「木曜日にはココアを」は東京とシドニーが舞台、「月曜日の抹茶カフェ」は東京と京都が舞台となっています。
これも統一感・おしゃれ感を感じるところ。
おしゃれな演出でもありますが、きちんと構想を練った小説とも言えます。
さらにおしゃれだと感じたのは、2冊の登場人物のリンクです。
2冊の登場人物リンクがおしゃれ!
「木曜日はココアを」と「月曜日の抹茶カフェ」は、マーブル・カフェのマスターを始め、たくさんの登場人物がいます。
そして2冊でリンクしている人物がいます。(全ての人物ではありません。)
さりげなくリンクされていて、これもおしゃれです。
ふんわりとした優しい雰囲気も、2冊で統一されています。
マーブル・カフェシリーズは、2冊でリンクしている登場人物がいます。
この2冊以外に、マーブル・カフェの登場人物が出てくる絵本(みたいな本)があります。
青山美智子「いつもの木曜日」
同じく青山美智子さん著書の「いつもの木曜日」は、シリーズ1冊目「木曜日にはココアを」の登場人物ポエム集のような本です。
絵本のような造りで、全面カラーページです。
登場人物のテーマカラー色が背景になっています。
文庫本ではないので、ご注意ください。
カラー絵本タイプなのでタブレットで読むのがおすすめ
読む順番は、「木曜にはココアを」の後をおすすめします。
まとめ
- 木曜日にはココアを
- 月曜日の抹茶カフェ
①か②の後で「いつもの木曜日」
- 「マーブル・カフェ」に行きたくなる
- カラーごと・ひと月ごとのお話がおしゃれ!
- 2冊の登場人物リンクがおしゃれ!
「マーブル・カフェシリーズ」は、とても優しくておしゃれなシリーズです。
表紙もかわいらしく、文章までかわいらしく感じます。
田中達也さんというミニチュア写真家の方の作品が表紙です。
青山美智子さん著書本には、多く登場しています。
読み応えのある本ではなく、1章ごとに主人公が変わるショートストーリーのような本です。
読書慣れしていない方や、久しぶり読書のリハビリ本としてもおすすめです。
「いつもの木曜日」は、絵本みたいで特にかわいい!
【青山美智子さん著書レビュー記事】
文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ