青山美智子さん著書の「お探し物は図書室まで」を読みました。
この本の感想・レビューをお伝えします。
2021年本屋大賞第2位の作品です。
青山美智子さんの書籍は、他にも本屋大賞にノミネートされた作品がたくさんあります。
おすすめの本が多いということでしょうか。
「お探し物は図書室まで」は、海外でも評価されています。
2023年アメリカTIME誌で「2023年の必読書100冊」(THE 100 MUST-READ BOOKS OF 2023)に選ばれているのです。
「お探し物は図書館まで」ではなく、「図書室」なので、ご注意ください。

図書室で、探し物が見つかるのでしょうか?
「お探し物は図書室まで」感想・レビュー

「お探し物は図書室まで」の感想・レビューは、
- 読書を通じた問題解決の方法が理解できる
- 司書さんの羊毛フェルトが素敵
- 図書館へ行くきっかけになるかも
では、1つずつ説明していきますね。
読書を通じた問題解決の方法が理解できる
「お探し物は図書室まで」の舞台は、ある地域のコミニュティハウスの一角にある図書室です。
大きな中央図書館ではありません。
コミニュティハウスでは、パソコン教室や囲碁教室、野菜の販売など、地域のさまざまな活動が行われています。
それほど大きな施設ではないのか、職員の数が限られています。
ここで働く人も、ここを利用する人も、お互いが知り合いです。
登場人物たちは、コミニュティハウスに用事があって出向いた時に、たまたま見かけた図書室へ向かいます。
そして、図書室で「お探し物」を見つけるのです。
この図書室には、無愛想だけど人の話を聞くのがとても上手な司書がいます。
訪ねた人の話を聞き、最適な本を数冊紹介してくれるのです。
読みたいジャンルの本と、それ以外の本を1冊。
この「それ以外の本」が、登場人物たちの本当の「探し物」なのです!

司書が紹介してくれる本が「探し物」なのです!
ところで、読書療法はご存知でしょうか。
読書療法(読書セラピー、ビブリオセラピー)とは、「読書によって問題が解決されたり、なんらかの癒しが得られたりすること」です。・・・読書療法の守備範囲が広いため、そのニーズも多様です。学術的に研究したい、精神科での診療に取り入れたい、グリーフケアやカウンセリングに役立てたい、他のセラピーと組み合わせたい、執筆に取り入れたい、読書会に活用したい、選書に役立てたい……という具合に、専門的なものから日常的なものまで、幅広いニーズがあります。
「日本読書療法学会公式HP」より一部抜粋
読書は、問題解決や癒し効果があるそうです。
この本の登場人物は実在しませんが、読書を通じて問題解決の方法を教えてくれます。
今、あなたが悩みや苦しみを抱えているなら、「お探し物は図書室まで」を読めば、問題解決の方法がわかるかもしれません。

読書によって、問題解決の方法を教えてくれる1冊です。
コミュニティセンター内の図書室では、本の紹介とともに付録までもらえるそうです。
司書さんの羊毛フェルトが素敵
この図書室では、司書が紹介する本と一緒に、付録と称して本に由来する羊毛フェルトのプレゼントがあります。
紹介された本を読んだ時の気持ちや出来事が、いつまでも思い出せそうですよね。

司書さんが、問題解決する方法を教えてくれる本と一緒に、本に由来する羊毛フェルトをくれます。
そして何と言っても「お探し物は図書室まで」を読むと、図書館へ行きたくなってしまいます。
図書館へ行くきっかけになるかも
あなたは、普段から図書館へ行きますか?
学生の頃は学校に図書室があったから行く機会があっても、大人になると機会を失ってしまうものです。
- 自宅や通勤場所から図書館に行きづらい
- 図書館へ行く時間がない
- 開館時間に図書館へ行けない
など、大人になると図書館から遠ざかってしまう人は多いでしょう。
しかし、図書館は無料で本が読める素晴らしい場所でもあります。
最近は、電子書籍を借りられる自治体も増えています。
わざわざ図書館へ行く必要はありません。
くわしくは、下をご欄ください。
「お探し物は図書室まで」を読むと、しばらく図書館へ行っていなくても、行ったみたいなあと感じてしまいます。
図書館へ行けないなら、とりあえず本屋で気になる本を1冊買ってもよいかもしれません。
くわしくは、下をご欄ください。
「お探し物は図書室まで」は、読書療法や読書のメリットを教えてくれる1冊です。
穏やかで優しい小説なので、まずはこれを読んで、読書習慣のきっかけにするのもよいかもしれません。

読書で問題解決できれば、言うことなし!
【青山美智子さん著書レビュー記事】
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