町田そのこ「コンビニ兄弟」最新刊4巻(新潮文庫)感想・レビュー

町田そのこ「コンビニ兄弟」感想・レビューアイキャッチ

町田そのこさん著書の「コンビニ兄弟」を読みました。

この本の感想・レビューをお伝えします。

シリーズになっていて、最新刊は4巻です。(2025年1月現在)

もちろん1冊だけ読んでも大丈夫。

コンビニ兄弟は、九州にある架空のコンビニエンスストア「テンダネス門司港こがね村店」が舞台の小説です。

とてもおもしろくて、ドラマ化か映画化してほしい作品です。

文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ

あきぶどう

イラストが表紙ですが、漫画ではなく小説です。

「コンビニ兄弟」の登場人物は?

コンビニの写真

「コンビニ兄弟」の主な登場人物は、この人たちです。

  • 店長(ミツ)・・・「テンダネス門司港こがね村店」店長
  • ツギ・・・「テンダネス門司港こがね村店」常連客で自営業
  • 光莉・・・パート従業員

他にもいますが、最初からシリーズ最新作まで常に登場するのは、この人たちです。

コンビニ兄弟って誰のことでしょう?

読めばわかります。

気になる方は、ぜひ読んでください。

では、「コンビニ兄弟」の感想・レビューをお伝えしますね。

「コンビニ兄弟」感想・レビュー

コンビニの写真

「コンビニ兄弟」の感想・レビューは、

  • 門司港周辺観光がしたくなる
  • コンビニから始まるコミュニティーの連鎖が素敵
  • 「テンダネス門司港こがね村店」で働きたくない

では、1つずつ説明していきますね。

門司港周辺観光がしたくなる

「テンダネス門司港こがね村店」は、北九州市、門司港近くの観光地から少し離れた場所にあるお店。

「テンダネス」は、九州各地にあるコンビニチェーン店とされていますが、実在はしていないようです。

門司港周辺の観光地がたくさん登場します。

聖地巡礼をしても楽しそうです。

【レトロな門司港駅舎】

門司港駅舎の写真

【レトロな町並みが見える門司港】

門司港の写真

【関門橋を渡れば本州へ】

関門橋の写真

門司のリアル名所がたくさん登場します。

レトロな町並みと近代的な関門海峡大橋の融合は、ここでしか見られません。

本州から陸路で九州に入ると、最初にあるのが北九州市。

門司港周辺は、北九州市門司区となっています。

九州各地への観光拠点になりそうな場所です。

実際に、門司から九州各地へ行く人がたくさん登場します。

観光目的もあれば、引っ越しをする人もいます。

九州の玄関口としても、重要な場所なのでしょうね。

コンビニから始まるコミュニティーの連鎖が素敵

「テンダネス門司港こがね村店」からコミュニティーが作られていきます。

意識的にコミュニティーを作っているのではないのですが、イートインスペースを拠点に、人のつながりがたくさん出来ます。

人が人をつなぎ、コミュニティーのようになっていくのです。

門司港こがね村店は、高齢者専用マンションの1階にあるため、上の階に住む高齢者の見守りの役割も担っています。

イートインスペース常連の高齢者や、たまたま立ち寄っただけの若者など、いろいろな年齢の人たちが触れ合う場所になっているのです。

コンビニから始まるコミュニティーの連鎖です。

素敵ですよね。

最近は、イートインスペースで飲食をすると税金が高くなってしまうせいか、使う人がめっきり減っています。

しかしイートインスペースは、地域コミュニティーとして重要な場所ではないかと考えました。

イートインスペースで食べるカップルのイラスト

コンビニのイートインスペースは、地域コミュニティーとしても重要な場所ではないでしょうか。

とても素敵なお店ですが、私は「テンダネス門司港こがね村店」で働きたくはありません。

その理由は、とても大変そうだからです。

「テンダネス門司港こがね村店」で働きたくない

私は、「テンダネス門司港こがね村店」で従業員として働きたくはありません。

働きたくないだけで、買い物をしたりイートインスペースで食事をしたりはよいのです。

働きたくない理由は、なんだか大変そうだから。

店長は魔性のフェロモンを持ち合わせていて、さらに人たらしの不思議な人。

人を引き付ける要素をたくさん持ち合わせています。

そのため、たくさんのファンを抱えています。

店長ファンが多数来店します。

売上アップの大きな要因なのですが、パート従業員やアルバイトたちが毎日大変そうなのです。

パート従業員やアルバイトだけでなく、常連客や門司港観光大使のおじいさんまでファン対応に追われています。

コンビニのイラスト

「テンダネス門司港こがね村店」で働くのは大変そう。それは店長が人気者すぎるからです。

門司港こがね村店は、テンダネス全店の中で常に売上上位を誇る店。

ただでさえ忙しいのです。

忙しいのに、店長のファン対応までしなくてはなりません。

ここで働いたら、毎日ぐったりだろうなと思わずにはいられません。

働きたくはないのですが、近所にあったら時々行きたくなるコンビニです。

「テンダネス門司港こがね村店」は、人に地域に優しいお店なのです。

読めば、きっと行きたくなります。

あきぶどう

人に地域に優しいコンビニって素敵!

【町田そのこさん著書レビュー記事】

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