町田そのこさん著書の「月とアマリリス」を読みました。
この本の感想・レビューをお伝えします。
印象的なタイトルです。
タイトルの意味は?と気になりますね。
月とアマリリスが、小説の鍵をにぎっています。
北九州が舞台のミステリー小説です。
具体的な地名も出てくるので、土地勘がある方は、さらに楽しめるかもしれません。

町田そのこさん初のミステリー小説です。
「月とアマリリス」感想・レビュー

「月とアマリリス」の感想・レビューは、
- わかりやすいミステリー小説
- 事件の真相がとてもリアル
- 事件記者の大変さが理解できる
では、1つずつ説明していきますね。
わかりやすいミステリー小説
ミステリー小説を読んでいると、登場人物が多い、次々と事件が起こる・・・そして話の筋がわからなくなった!こんな経験はありませんか?
特に一気読みでなく、少しずつ読み進めると、話がわからなくなってしまう時があります。(私だけ?)
「月とアマリリス」は、登場人物が少なく、次々といろんな事件が起こりません。
1つの事件が起こる場面から始まり、事件記者の女性が、幼馴染のトランスジェンダーの男性とタッグを組み、事件の真相を追っていく物語です。
主人公が相棒と手を組み、1つの事件を追っていく展開は、最近あまり見なくなったテレビの2時間サスペンスドラマを思い出します。

わかりやすいサスペンスで、最近はあまり見かけない2時間サスペンスドラマを思い出します。
起承転結がはっきりしていて、全体にわかりやすいミステリー小説です。
普段はミステリーを読まない方でも、理解しやすいでしょう。
事件の真相がとてもリアル
主人公の女性記者が、相棒と事件を負っていくうちに、真相にたどり着きます。
犯人が見つかるのですが、真相は現在のさまざまな社会問題と見事にマッチしています。
たった1つの事件に、いろいろな問題が複雑に絡んでいるのです。
とてもリアリティーを感じました。
悲劇の連鎖で被害者が加害者になってしまう、とても悲しい事件です。
不幸な生い立ちの大人、DV、社会人として働くのが難しい人、一人きりになってしまった老人・・・など、もしかしたら私たちの身近にいるかもしれない人の間に起こった事件です。
事件を調べる主人公も仕事の挫折、相棒はトランスジェンダーなど、思い通りにいかない人生を送ってきた人です。

事件の真相は、とてもリアリティーを感じます。
舞台は北九州。
著者の町田そのこさんの出身地が、福岡だからでしょう。
リアルな地名がたくさん登場します。
北九州に土地勘がある方は、さらに楽しく読み進めるはずで、聖地巡礼もできそうです。
主人公は、女性事件記者です。
事件を追っていくと同時に、彼女の苦悩や葛藤も描かれます。
記者という仕事は、心身ともにハードな仕事であると理解できました。
事件記者の大変さが理解できる
「月とアマリリス」は、ミステリーであると同時に、主人公の仕事(事件記者)について、とても繊細に描かれています。
事件記者は、体力的にも精神的にも、とてもハードな仕事。
若い女性が続けるのは、かなり厳しいのではないでしょうか。
残業は当たり前。
次の休みが、いつになるかもわかりません。
主人公は、1度は第一線から退くのですが、昔の上司からの依頼で、再び事件を追うことになってしまいます。
葛藤しつつも、事件を追いかける彼女の心境は、どんなものだったのでしょう。

1度は第一線から退いた主人公の葛藤が、くわしく描かれています。
事件の悲劇ばかりではなく、ハードな仕事に取り組む女性の姿も印象的な小説です。
「月とアマリリス」は、町田そのこさん初のミステリー小説です。
主な登場人物は、社会の片隅で苦しんでいる人たちです。
読むのがつらい場面も登場しますが、結末は希望が持てます。
このような事件が起こらない世の中になってほしいと願うばかりです。

このような事件が起こらない社会になってほしいです。
【町田そのこさん著書レビュー】














文章中心なので、目に優しいe-ink端末がおすすめ