ファン・ボルムさんのエッセイ「毎日読みます」の感想・レビューをお伝えします。
ファン・ボルムさんは韓国の小説家・エッセイストとして活躍しており、「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」が、2024年本屋大賞翻訳小説部門第1位になりました。
翻訳も、これと同じ牧野美加さんで、同じ世界感で読めました。
ファン・ボルムさんが、毎日読書をするために実践していることを書いたエッセイです。
あなたが読書をするためのマニュアル本として、読むこともできます。

「ようこそ、ヒュナム堂書店へ」を読んで、もっと読書がしたくなった方にも、おすすめです。
「毎日読みます」感想・レビュー

「毎日読みます」の感想・レビューは、
- 読書時間がない方におすすめ
- 読書の方法も教えてくれる
- 読書にどんな効果があるかも教えてくれる
- 「読書をしないと」とあせる必要はない
では、1つずつ説明していきますね。
読書時間がない方におすすめ
あなたは、読書する時間がありますか?
「読書時間が取れない」「読書時間がもったいない」など、毎日忙しくて本を読む時間がない・・・よく聞く言葉です。
著者のファン・ボルムさんも毎日本を読むだけの生活ではありません。
もちろん小説やエッセイを書く方なので、他の仕事をしている方よりも読書の時間は取りやすいはずです。
しかし、時間を作るために、いろいろな工夫をされていることがわかりました。

ファン・ボルムさんは、読書時間を作るためにいろいろな工夫をしていることがわかります。
読書の時間の作り方だけでなく、読書の方法も教えてくれます。
読書の方法も教えてくれる
あなたの読書の仕方は、どんな方法ですか?
- 休日に一気読み
- 通勤時間や通学時間・昼休み・家事の合間・寝る前に少しずつ
- 読書会に参加する
読み方もいろいろありますね。
- 一人で楽しむ
- 友人・家族と感想やおすすめ本を教え合う
- コミニュティー・サークルに入って情報交換をする
本の記録を取っている方もいらっしゃるかもしれません。
- 楽しめばよいので記録・付箋は貼らない
- 覚えておきたい文章を記録、付箋を貼る
- 読書ノートをつける
など、読書の仕方も人それぞれです。
くわしくは、下をご覧ください。
この本は、ファン・ボルムさんなりの読書の仕方が書かれています。
体験談が書かれているので、理解しやすいはずです。

ファン・ボルムさんの読書方法を、体験談を元に書かれています。
読書をすると、どんな効果があるかも教えてくれます。
読書にどんな効果があるかも教えてくれる
「読書にリラックス効果がある」と聞いたことがありますが、それ以外にも、いろいろな効果があるようです。
くわしくは、下をご覧ください。
あなたは、読書にどんな効果を求めていますか。
- 小説を読んで、主人公と自分を重ねる
- エッセイを読んで、著者の意見に共感する
- ビジネス本・ノウハウ本・レシピ本を読んで、生活に役立てる
たかが読書ですが、その効果は絶大です。
ファン・ボルムさんが感じた読書効果が書かれています。
やはり体験談が書かれているので、理解しやすいはずです。
他にも、次のような記述を見つけました。
本を読むことは、新しい知識を得るだけでなく、登場人物に感情移入して喜怒哀楽を共にしたり、深く考えて内省したりすることで、人格形成にも大きな影響を及ぼす。一冊との出会いが、その後の人生を左右することもある。
「読売オンライン」2024年9月18日より一部抜粋
読書によって、よい効果があることは間違いなさそうです。

読書の効果についても書かれています。
「読書はよい」こととされていますが、この本を読んで最も感じたことは「読書をしないといけない」とあせる必要はない、ということです。
「読書をしないと」とあせる必要はない
1年間で1冊も本を読まない方が増えています。
文化庁が2023年度の「国語に関する世論調査」の結果を公表した。5年に1度調べている「1か月に読む本の冊数」は、電子書籍も含めて「読まない」が過去最多の63%に上った。08年度の調査開始以来、4割台で推移してきたが、今回急増する形となった。以前と比べて、「読書量が減っている」と回答した人も過去最多の69%に達した。理由は「情報機器で時間が取られる」が最も多かった。
「読売オンライン」2024年9月18日より一部抜粋
「毎日読みます」を読もうとする方は、読書はするべきもの、と考えている方でしょう。
しかしSNSやYouTube、TikTokのチェックに時間を取られた結果、読書の時間がない・・・こんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
読書時間の作り方についてまとめました。
読書は食べることや寝ることとは違います。
生きていくのに必須ではありません。
「しないよりはした方がよい」という程度のものです。
しかし、読書する人と読書しない人では、はっきりとした違いが出るものと言えそうです。
読書がなぜ大切なのか。それは「本からでしか得られない内容」があるからです。・・・本から得られる人生という情報は著者の生き方やその人生をこと細かに書かれた内容であり、自分ではない人の人生を知ることでより多くの大切な情報を得ることができます。こういった内容はネットの検索では見つけられません。
「学研オンエア」より一部抜粋
- 仕事や家事
- 食事や睡眠
これらは私達が生きるために必須のこと。
この次に読書をすればよいのではないでしょうか。
今まで本を読む生活をしたことがないのに、いきなり始めては挫折します。
あくまでも、マイペースで進めればよいはずです。

生きるのに必須ではない読書。マイペースで進めればよいはずです。
「毎日読みます」は、
- おもしろい本を読んだから、もっとたくさんの本を読みたい
- 読書の方法がわからない
- 読書時間が足りない
など、読書の悩みをお持ちの方におすすめの1冊です。
無理をせず、あなたなりの読書ライフを探してください。

満足できる読書ライフを送ってください。
【おまけ】
同じくファン・ボルムさんの「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」も載せています。
「毎日読みます」の帯を書かれた三宅香帆さんの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」はこちら
文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ