「夜明けのすべて」瀬尾まいこ 文庫(原作・小説)感想・レビュー

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瀬尾まいこさん原作の小説「夜明けのすべて」は、2024年に映画化されました。

キャストは、松村北斗さんと上白石萌音さんのダブル主演です。

どんな話かというと、PMS(月経前症候群)とパニック障害に苦しむ2人の心の交流を中心に描いた物語です。

原作本の感想・レビューをお伝えします。

「そしてバトンは渡された」などの瀬尾まいこさんの小説が好きな方に、ぜひ読んでほしい1冊です。

両者の世界観は、とてもよく似ています。

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あきぶどうの吹き出し
あきぶどう

心が不安定同士の仲間がいると、心強いのかも。

「夜明けのすべて」感想・レビュー

夜明けの写真

「夜明けのすべて」の感想・レビューは、

  • 心の病気を扱っているのに、ほっこり読了する
  • 相手を思いやる気持ちの大切さが理解できる
  • 心の病気になっても、前に進む気持ちが大切

では、1つずつ説明していきますね。

心の病気を扱っているのに、ほっこり読了する

「夜明けのすべて」は、パニック障害を患う孝俊とPMSを患う美紗の日常と交流を描いた小説です。

2人の関係は同僚で、恋人同士ではありません。

付き合う関係ではなく、ソウルメイトのような関係です。

心の病を扱っているのに、読むのが苦しくなるような場面は一切ありません。

病気に苦しむ2人ではなく、2人の心の交流が物語の中心です。

そのため、全体を通して穏やかで優しい雰囲気に包まれています。

さらに2人が勤める職場は、とても居心地がよさそうなのです。

登場人物がみんな優しい・・・。

心の病気を扱った小説なのに安心して読めるのは、瀬尾まいこさんならでは、といったところでしょうか。

ホッとする男の人と女の人のイラスト

心の病気がテーマですが、重苦しい雰囲気は一切なく、ひたすら穏やか・優しい小説です。

精神的に不安定な2人の交流は、なかなか難しそう・・・。

しかし、この2人には出来てしまうのです。

相手を思いやる気持ちの大切さが理解できる

孝俊と美紗は、病名こそ違うものの精神的に不安定な状態。

常に不安定な孝俊と、月に1度だけ不安定な美紗。

病名も違うし、症状も違うのですが、お互いを思いやり助け合う関係になっていきます。

倒れる男の人を支える女の人のイラスト

孝俊と美紗は、お互いを思いやり助け合うようになっていきます。

心が健康な人(私を含めて)なら、「2人の気持ちが理解できない。」と思ってしまいますね。

それでよいのでしょうか。

確かにパニック障害やPSDで苦しんでいる人の症状や気持ちを、彼らと全く同じように理解するのは無理かもしれません。

でも学校や職場で、ほとんど毎日会う友人や同僚を「〇〇さん、さっきまで普通だったのに、ちょっと様子がおかしいな」「◯◯さんのこと、おかしいと感じる時がこれまでにも何度かあったけど、大丈夫かな」などと気にすることは、簡単にできそうです。

「大丈夫?」などと声をかけると、相手が不安定な原因を話してくれるかもしれません。

話してくれたら、さらに相手の理解が進みますね。

病気を持っている・持っていないに関係なく、眼の前の相手を思いやる気持ちを持ち続けると、関係がよくなります。

その気持ちが、世界中に広がればよいのですが・・・。

「夜明けのすべて」は何を伝えたい・何が言いたい小説なのかな、と考えつつ読み進めたのですが、「みんなが相手を思いやる気持ちを持つこと」ではないかと考えました。

心の病気になっても、前に進む気持ちが大切

心の病気になったら、どうすればよいのでしょう。

最近は診療内科など、心の状態を専門に診察する病院がありますね。

体の病気と同じように、心の病気も診察して、前を向いて治そうとする気持ちが必要です。

無理はよくないでしょうが、治す気持ちを持つことはとても大切。

健康な人が、病気の人を思いやるのと同じくらい大切ではないでしょうか。

前を向いて歩く男の人のイラスト

病気になっても、悲観せずに治す気持ちを持つのが大切です!

「夜明けのすべて」は、心の病気を扱っているのに、とても優しくて穏やかな小説で、特に気持ちが疲れている方にぜひともおすすめしたい1冊です。

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夜明けの写真

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