小川糸さん著書の「ツバキ文具店シリーズ」を読みました。
このシリーズの感想・レビューをお伝えします。
「ツバキ文具店シリーズ」は、現在3冊発売されており、「ツバキ文具店三部作」とも呼ばれています。
シリーズ1作目「ツバキ文具店」は2017年本屋大賞第4位、2作目「キラキラ共和国」は2018年本屋大賞第10位になった作品です。
この小説は「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」として、多部未華子さん主演で、ドラマ化されました。
多部未華子さんは、Amazonの朗読サブスク「オ―ディブル」でもナレーターを努めていらっしゃいます。
- 手紙の字のイラストがたくさん登場します。
「ツバキ文具店」文庫本は下をクリック
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鎌倉に実在するショップや寺がたくさん登場します。
まず、このシリーズの読む順番を説明していきますね。
「ツバキ文具店シリーズ」の読む順番は?

「ツバキ文具店シリーズ」は、これまで3冊発売されています。(2025年3月現在)
①②は文庫本、③は単行本のみです。
発売順に読めば、筋を追って読めます。
発売順は次の通りです。
- ツバキ文具店(2016年4月単行本発売)
- キラキラ共和国(2017年10月単行本発売)
- 椿ノ恋文(2023年11月単行本発売)
登場人物は、3冊全てでほぼ同じです。
時系列にストーリーが進むので、必ずこの順番で読んでください。
全体に優しく穏やかな雰囲気の物語です。
ビジネス本や難しい本を読んだ後で優しい雰囲気の本を読みたい方や、久しぶり読書のリハビリ本としてもおすすめです。

「ツバキ文具店シリーズ」は、優しい雰囲気の本が読みたい、または久しぶり読書のリハビリ本としてもおすすめです。
では、「ツバキ文具店シリーズ」の感想・レビューを説明していきますね。
「ツバキ文具店シリーズ」感想・レビュー

「ツバキ文具店シリーズ」の感想・レビューは、
- 代書屋に意外とお客様が多い
- 半径100メートルの穏やかな日常に癒やされる
- 鎌倉に行きたくなるのは間違いなし!
- 大島も行きたくなるかもしれない
では、1つずつ説明していきますね。
代書屋に意外とお客様が多い
「ツバキ文具店」は、鎌倉の小学校近くにある文具店です。
小学生向けの文房具店でもありますが、代書屋も兼ねています。
ところで代書屋とは、どんなお店なのでしょう。
代書屋(だいしょや)、代書業(だいしょぎょう)は、本人の代理で書類や手紙などの代質を行う職業
Wikipedia「代書屋」より一部抜粋
代書屋とは、手書きの書類や手紙を書いてほしい人から依頼を受けて作成する仕事のことです。
スマホが普及したこの時代に、手書きの文章を依頼する人がいるのかと疑問に思うのですが、ツバキ文具店には手紙を書いてほしいとお客様が次々と来店します。
メールじゃちょっと・・・な内容の依頼が多いのです。
このようなお店は非常に少ないので、需要があるのかもしれません。

「ツバキ文具店」は、文具店兼手書き代筆を請け負う代書屋です。
そして、主人公のポッポちゃんを始め、登場人物は優しくて穏やかな人ばかりです。
半径100メートルの穏やかな日常に癒やされる
「ツバキ文具店」の登場人物は、主人公で文具店の店主ポッポちゃんとお客様、文具店の近所に住む人たちです。
近所とは、ツバキ文具店から半径100メートルくらいの人たちとお客様。
古都鎌倉で地元のお寺を参拝し、地元のお店で買い物をする穏やかな毎日を過ごす人たちばかり。
変化は少ないかもしれないけど、穏やかな日常。
こんな風景が思い浮かんで癒やされます。
通勤電車や都会の騒々しさからは少し離れた鎌倉。
自分たちのペースを乱されない生活で、うらやましい感じもします。
憧れの生活です。

ツバキ文具店の登場人物たちの、穏やかな日常に心が癒やされます。
「ツバキ文具店」には、鎌倉に実在するお店や名所がたくさん登場します。
鎌倉へ聖地巡礼に行きたくのは間違いありません。
鎌倉に行きたくなるのは間違いなし!
「ツバキ文具店」には、鎌倉に実在するショップや寺院がたくさん登場します。
鶴岡八幡宮など有名な寺はもちろん、実在する飲食店や販売店もたくさん出てきます。
鎌倉へ行きたくなるのは間違いありません。
聖地巡礼のための本が発売されています。
「ツバキ文具店の鎌倉案内」には、物語に登場する場所までの住所や行き方が書かれています。
残念ながら、「ツバキ文具店」は実在しないようです。
この本は、本編のネタバレ内容もあるのでご注意ください。
聖地巡礼の資料としても、そうでなくても、ツバキ文具店の世界観に浸れる1冊です。

「ツバキ文具店の鎌倉案内」は、物語に登場する名所の住所・行き方が書かれています。
「ツバキ文具店シリーズ」の舞台は鎌倉だけではありません。
大島も行きたくなるかもしれない
シリーズ3作目「椿ノ恋文」には、重要地点として伊豆諸島の大島も登場します。
大島は、椿で有名ですね。
ツバキ文具店の名前の依頼がわかるのでしょうか。
実在の場所がたくさん登場します。
大島も行きたくなるかも。

「椿ノ恋文」には、伊豆諸島の大島も登場します。実在の場所がたくさん!
大島に行ったことがある方は思い出しながら、行ったことがない方は情景を想像しながら読み進めることができます。
まとめ

- ツバキ文具店
- キラキラ共和国
- ツバキ文具店の鎌倉案内
- 椿ノ恋文
③の「ツバキ文具店の鎌倉案内」は、物語と直接の関係はありません。
読まなくても大丈夫です。
- 代書屋に意外とお客様が多い
- 半径100メートルの穏やかな日常に癒やされる
- 鎌倉に行きたくなるのは間違いなし!
- 大島も行きたくなるかもしれない
鎌倉の小学校近くに、ひっそりとたたずむツバキ文具店。
変化は少ないかもしれないけど、穏やかに生活する登場人物たち。
登場人物は、地元の人や文具店のお客様です。
理想の生活でもあり、うらやましくも感じます。

私も鎌倉に住みたい!
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「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」は配信中

「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」は、現在Amazon PrimeやU-NEXTで配信中です。(どちらもNHKオンデマンド)
【小川糸さん著書レビュー記事】
Kindle・Koboなどの電子書籍なし(2025年3月現在)