「マカン・マランシリーズ」は、古内一絵さん著書で全4巻のシリーズ小説です。
このシリーズの感想・レビューをお伝えします。
マカン・マランとは、インドネシア語で「夜食」だそうです。
舞台は「カフェマカン・マラン」というお店です。
つまり「夜食カフェ」のお話。
全体に優しい雰囲気で、とても読みやすい物語です。
そばに置いて時々読み返したくなる、そんな小説です。
手書き風の優しいイラストが表紙です。
まず、このシリーズの読む順番を説明していきますね。
マカン・マランシリーズの読む順番は?
「マカン・マランシリーズ」は、全4巻のシリーズです。
1話ごとの短編小説集なので、全てを読む必要はありません。
途中の1冊だけでも内容は理解できますが、シリーズ全てを読むことをおすすめします。
タイトルに「ふたたび」「みたび」「おしまい」とついています。
次の順番で読んでください。
- マカン・マラン 23時の夜食カフェ
- 女王さまの夜食カフェ マカン・マランふたたび
- きまぐれな夜食カフェ マカン・マランみたび
- さよならの夜食カフェ マカン・マランおしまい
登場人物は、4巻全てに登場する人、途中からの人、時々の人、1話だけの人など、さまざまです。
1話が短めとなっており、少しずつ読み進めることができます。
仕事や家事に忙しく、読書をする時間がない方におすすめです。
読みやすく、疲れた心を癒やしてくれるシリーズです。
「マカン・マランシリーズ」は、お疲れ気味の方におすすめです。
では、「マカン・マランシリーズ」の感想・レビューをお伝えしますね。
「マカン・マランシリーズ」感想・レビュー
「マカン・マランシリーズ」の感想・レビューは、
- 「カフェマカン・マラン」に行きたくなる
- 時々読み返したくなる
- 食事の大切さが理解できる
では、1つずつ説明していきますね。
「カフェマカン・マラン」に行きたくなる
「カフェマカン・マラン」は、不定期に深夜だけ営業するカフェです。
カフェと言うよりも、夜中に食べても大丈夫な胃に優しいメニューを出す食堂です。
おそらく読んだ方は、カフェマカン・マランに行きたくなるでしょう。
優しく的確なアドバイスをくれるオーナーのドラァグクイーンのシャールさん、彼の中学時代の同級生である柳田、シャールさんに励まされ常連になったお客さんたち。
彼らは、訪れた人たちを暖かく迎えてくれます。
暖かく迎えられた人が常連となり、新たなお客さんを励ます人になっていきます。
このさりげない連携が素晴らしく、優しさのリレーのような感じです。
お客さんが常連になり、新たなお客さんを優しく励まして、新たな常連になっていくカフェです。
体に優しく、その人の体調にあったメニューを出してくれます。
ふたたび行きたくならないわけがありません。
時々読み返したくなる
「カフェマカン・マラン」へ案内される人たちは、悩みや迷いを抱えている人たち。
仕事・家族関係・将来など、私達にも身近な問題が多いです。
全く同じではないにしても、似たような悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。
悩みというほど深刻ではないにしても、決断できずに迷っていたりとか。
彼らの悩みに寄り添い、経験豊富なシャールさんが、適切なアドバイスをくれるのです。
悩みを抱えていた人が常連となり、新たなお客さんへアドバイスをします。
アドバイスは決して強引なではなく、そっと寄り添う感じです。
登場人物の悩みを自分に置きかえることもできます。
自宅の本棚に置いて、時々読み返したくなること間違いなしです。
自宅の本棚に置いて、時々読み返したくなる本です。
もう1つ。
マカン・マランシリーズの見どころは体に優しい食事です。
食事の大切さが理解できる
「カフェマカン・マラン」には、悩みを抱えて食生活も乱れた人が多く来店します。
大病を患った経験があるシャールさんは、どんな食材にどんな効果があるのか、とても知識が豊富な人です。
その人の体調にあったメニューを素早く出してくれます。
すごい・・・。
カフェマカン・マランは、その人の体調にあったメニューを素早く出してくれます。
私達の毎日では、ここまで完璧な食事をするのは無理かもしれません。
家族がいる場合は、自分だけの体調にあわせるのは無理だし、仕事から帰って慌ただしく食事を作る日が多いものです。
でも、食事は体を作る基本になります。
せめてご飯・肉か魚・野菜のバランスが整ったメニューを、できるだけ同じ時間に食べる生活は心がけたいものです。
毎日の食事が整っていれば、悩みがあっても解決できる力が備わるような気がします。
食生活が整っていると、悩みを解決できる力も備わるような気がします。
そして、「マカン・マランシリーズ」を読むなら、おすすめしたい本がもう1冊あります。
古内一絵「銀色のマーメイド」
同じく古内一絵さん著書の「銀色のマーメイド」は、カフェマカン・マランが始まるきっかけとなった出来事が書かれた小説です。
シャールさんと、元同級生の柳田が再会する場面もあります。
舞台は、柳田が顧問を務める水泳部です。
「銀色のマーメイド」とは誰なのでしょう。
時系列は「マカン・マランシリーズ」よりも前ですが、シリーズ最終巻「さよならの夜食カフェ マカン・マランおしまい」の後に読むことをおすすめします。
「銀色のマーメイド」も入れると全部で5冊となりますが、1話が短く区切られており、細切れに読みやすくなっています。
少しずつ読めるので、ぜひシリーズ全てに挑戦してください。
まとめ
- マカン・マラン 23時の夜食カフェ
- 女王さまの夜食カフェ マカン・マランふたたび
- きまぐれな夜食カフェ マカン・マランみたび
- さよならの夜食カフェ マカン・マランおしまい
- 銀色のマーメイド
- 「カフェマカン・マラン」に行きたくなる
- 時々読み返したくなる
- 食事の大切さが理解できる
どれか1冊だけでも読むと、必ず「カフェマカン・マラン」に行きたくなります。
シリーズ全ての主な登場人物は同じです。
常連客となった登場人物が、引き続き出てくる場面も多いです。
できれば「読む順番」①から④までを順番に読むことをおすすめします。
さらに、⑤も読めば完璧です。
きちんとした食事をして、穏やかに毎日を過ごしたいです。
【古内一絵さん著書レビュー記事】
文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ