「最高のアフタヌーンティーの作り方」と「最高のウェディングケーキの作り方」は、古内一絵さん著書の小説です。
この2冊の感想・レビューをお伝えします。
中央公論新社から発売中で、文庫本はありません。(2025年1月現在)
「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編が、「最高のウェディングケーキの作り方」です。
2冊とも「スイーツお仕事小説」で、登場人物も同じです。
古内一絵さんの小説は、他にも「風の向こうへ駆け抜けろ」「百年の子」「三亭ニアミス」などがあります。

「最高のアフタヌーンティーの作り方」から読んでください!
では、「最高のアフタヌーンティーの作り方」の感想・レビューをお伝えしますね。
「最高のアフタヌーンティーの作り方」感想・レビュー

「最高のアフタヌーンティーの作り方」の感想・レビューは、
- ホテルアフタヌーンティーを描いたお仕事小説
- あこがれの職務に就いた涼音に共感する
では、1つずつ説明していきますね。
ホテルアフタヌーンティーを描いたお仕事小説
「最高のアフタヌーンティーの作り方」の舞台は、老舗ホテルのアフタヌーンティーチーム。
ホテルアフタヌーンティールームの様子が、詳細に説明されつつ物語が進みます。
あこがれのチームに配属された主人公、シェフやパティシエなどの同僚たちや後輩、育休中の先輩、同じチームに所属する派遣スタッフなど、個性豊かな面々が登場します。
次々と新しいアイデアを出す主人公とお菓子を作るパティシエとの葛藤、育休中の先輩の焦り、正社員と派遣社員のあつれきなどが描かれた、本格的なお仕事小説です。
ドラマ化したら、とてもおもしろいのではないでしょうか。
現在お仕事をされている方、どこかの企業で働いていた方は、共感しやすい内容です。

「最高のアフタヌーンティーの作り方」は、ホテルアフタヌーンティーを描いたお仕事小説です。
そして、あこがれのアフタヌーンティーチームに配属された主人公のひたむきさは、遠い昔を思い出します。
あこがれの職務に就いた涼音に共感する
「最高のアフタヌーンティーの作り方」の主人公は「涼音」という女性です。
あこがれの老舗ホテルに就職をしたのですが、入社後すぐに希望のアフタヌーンティーチームの配属が叶わず、数年後にチームに配属されました。
あこがれの場所で、がんばって新しいメニューを考案したり、お客様のトラブルに対応したり・・・。
とにかく涼音はがんばります。
遠い昔、私もこんな風にがんばっていたのだろうかと思い出しながら読みました。

憧れのアフタヌーンチームで奮闘する主人公に、自分の若い頃を思い出してしまいました。
「最高のアフタヌーンティーの作り方」は、「ホテルアフタヌーンティーのお仕事小説」です。
ホテルお仕事小説はたくさんありますが、アフタヌーンティーチームを舞台にした小説は初めて読みました。
スイーツ専門用語が、たくさん登場します。
スイーツ好きには、たまらない小説です。
では、2冊目の「最高のウェディングケーキの作り方」の感想・レビューをお伝えしていきますね。
「最高のウェディングケーキの作り方」感想・レビュー

「最高のウェディングケーキの作り方」の感想・レビューは、
- パティスリーをオープンするまでのお仕事小説
- 夫婦は同じ姓にならないといけないのか?
では、1つずつ説明していきますね。
パティスリーをオープンするまでのお仕事小説
登場人物は、1冊目「最高のウェディングケーキの作り方」と同じです。
同じく主人公は涼音。
同僚だったパティシエの「達也」と2人でパティスリー店を出すことを決意します。
人生を共に生きることを決意するのです。
1冊目では、ホテルという企業で働いていた2人。
今度は自分たちでアイデアを出し合って手作りのお店を作ります。
パティスリー店を開業するまでのお仕事小説です。

「最高のウェディングケーキの作り方」は、パティスリー店をオープンさせるまでを描いたお仕事小説です。
そして、涼音はあることに戸惑いを感じてしまいます。
夫婦は同じ姓にならないといけないのか?
涼音は、達也と共に生きることを決意します。
そこである疑問が生まれてしまいます。
それは、「夫婦は同じ姓にならないといけないのか?」ということ。
日本の法律では、「夫婦となる2人は同姓でなければならない」とされています。
これに疑問が出てきてしまうのです。
世論でも夫婦別姓が議論されていますね。
この問題に向き合う涼音の姿がありました。
そして1つの答えを出すのです。
涼音の答えに「うーん」と考えられました。
「最高のウェディングケーキの作り方」は、「パティスリーをオープンするまでのお仕事小説」です。
1冊目と同じくスイーツ専門用語が登場し、スイーツ好きには、たまらない小説です。

結婚を決めた主人公は、なぜ夫婦は同じ姓でなければならないのかと疑問を持ちます。
「最高のアフタヌーンティーの作り方」と「最高のウェディングケーキの作り方」には、同じく古内一絵さん著書の「マカン・マラン」と同じ登場人物がいます。
「最高のアフタヌーンティーの作り方」と「マカン・マラン」の同じ登場人物とは?

「最高のアフタヌーンティーの作り方」「最高のウェディングケーキの作り方」には、古内一絵さんの本「マカン・マランシリーズ」に登場する「クリスタ」が登場します。
2つの物語には、何か関連があるのでしょうか。
両方を読めばわかります。
両方を読んだ人の特権です。
すでに「マカン・マラン」を読んだ方は、「最高のアフタヌーンティーの作り方」「最高のウェディングケーキの作り方」もおすすめです。
「マカン・マラン」が癒やしの小説なら、「最高のアフタヌーンティーの作り方」は仕事の小説です。

「マカン・マラン」の登場人物「クリスタ」も登場します。
くわしくは、下をご欄ください。
たびたび登場する、クリスタの振る舞いも注目の作品です。
まとめ

- ホテルアフタヌーンティーを描いたお仕事小説
- あこがれの職務に就いた涼音に共感する
- パティスリーをオープンするまでのお仕事小説
- 夫婦は同じ姓にならないといけないのか?
1冊目「最高のウェディングケーキの作り方」は、老舗ホテルのアフタヌーンティールーム、2冊目「最高のウェディングケーキの作り方」は、パティスリーオープンまでの婚約中カップルを描いた物語です。
数少ないスイーツお仕事小説でもあります。
スイーツ好きなら、楽しく読めること間違いなし!です。

スイーツは、作る人の想いがたくさん込められているのですね。
【古内一絵さん著書レビュー記事】
「ブックレコメンド」にレビューを載せていただきました。
文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ