坂木司さん著書「ショートケーキ。」の感想・レビューをお伝えします。
坂木司さんは、スイーツをテーマにした本が多く「和菓子のアン」などの「アンシリーズ」や「ワーキングホリデー」などの著書があります。
本屋で坂木さんの本をよく見かけますが、表紙は、どれもおいしそうでかわいいスイーツが描かれています。
いきなりシリーズものを読むのは大変かもしれないと思い、今回は「ショートケーキ。」を読みました。
ショートケーキが描かれた、ブルーの表紙の文庫本です。
「ショートケーキ。」感想・レビュー
「ショートケーキ。」の感想・レビューは、
- 読書離れした方のリハビリ本におすすめ
- 悲しい話・つらい話が一切なし
- 思い出と重ねあわせながら読める
では、1つずつ説明していきますね。
読書離れした方のリハビリ本におすすめ
「ショートケーキ。」は、ひとことで言えば「とっても読みやすい本」です。
とにかく、とっつきやすい本でした。
- 短編小説集
- ほどよいボリュームの厚さ
- 文庫本で気軽に買える
- いちごのショートケーキのかわいい表紙
短編小説集で、少しずつ読めます。
移動中の電車、昼休みなどに無理なく読み進められる本です。
全ページが181ページ(Amazon公式サイトより)で、分厚すぎず、薄すぎず、ちょうどよいボリュームです。
読書に慣れている方は、半日くらいで読み終わるかもしれません。
私も、数日で読了しました。
文庫本なので、価格もお手頃。
そして、表紙はとってもかわいらしい、いちごが乗ったショートケーキのイラストです。
「久しぶりに本を読んでみようかな」と手に取って読むのに最適な1冊です。
坂木司さんの本は、スイーツが描かれた表紙が見えるように並んでいることが多いのです。
書店で表紙をひと目見て、思わず買ってみたくなります。
わたしも、思わず買ってしまった1人です・・・。
しばらく本を読んでいなかった方に、最適な1冊です。
また、普段は難しい本を読む方が、心を楽にして読める1冊でもあります。
とにかく気負わずに読める本です。
悲しい話・つらい話が一切なし
「ショートケーキ。」は、悲しい話・つらい話が1つもありません。
あまり深刻な内容の小説は、読み終わってからも暗い気分になってしまいますが、この本は大丈夫です。
「前に読んだ小説は、つらい内容だったから、次は明るい話の本が読みたい」方にも、安心しておすすめできます。
悲しい話・つらい話が全くありません。安心して読める1冊です。
読み終わった後は、ほっこりした優しい気分になれるお話ばかりです。
思い出と重ねあわせながら読める
「いちごのショートケーキ」は、昔からの大定番ケーキですね。
どこのケーキショップでも、いちばん目立つ場所にありますし、手作りレシピにも、よく登場します。
それだけ愛されているケーキなのでしょう。
- 幼い頃に買ってくれたバースデーホールケーキ
- 友達とみんなで食べた大きなクリスマスケーキ
- 疲れた仕事帰りに思わず買ったケーキ
- 実家帰り・親戚・友人宅への手みやげケーキ
など、ケーキの思い出は、何かお持ちの方も多いでしょう。
自分の思い出と重ね合わせながら、読み進めることができます。
だからこそ、読み終わった後は、ほっこりした気持ちになれるのかもしれません。
舞台は、某大手チェーン店のいちごショートケーキ。
なじみがあるケーキでもあります。
あそこのお店の前は、いつもたくさんの人がケーキを買っています。
この本の主人公は、女性だけではありません。
女性が主人公の話もあれば、男性が主人公の話もあります。
主人公たちは、全てつながりがあるのも、おもしろいところです。
ケーキがテーマと聞くと、「女性が主人公の女性向け小説」に思えますが、この本の主人公たちは、男性も女性もケーキに関わりを持っています。
ショートケーキと自分の思い出を重ね合わせながら読めます。
読み終わったら、ショートケーキが食べたくなってしまうかもしれません。
坂木司さんの本を読んだのは初めてでしたが、また買って読んでみたくなりました。
あまりケーキを食べない方も、読みやすいのでおすすめです!
【おまけ】古内一絵さんの「東京ハイダウェイ」も、主人公たちにつながりがある短編小説集です。
文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ