本の最後に「あとがき」や「解説」と書かれている文章がありますね。
アレ、読みますか?
「読む」「読まない」「いらないんじゃない?」など、意見が分かれますね。
そもそも「あとがき」と「解説」って、何が違うのでしょう。

はっきりと違いがあるよ。説明するね。
では、「あとがき」から説明していきますね。
本の「あとがき」とは?

本のあとがきとは、
- 本の最後(奥付の前)にある
- 著者が書く
- 単行本に書かれる(全てあるとは限らない)
- 文庫や特別版で、追記や書き直しもある
です。
「あとがき」は、著者が書きます。
「あとがき」以外に、本文の前に「まえがき」がある場合もあります。
内容は、特に決まっていません。
- 本を描くことになったきっかけ
- 本文の補足
- 執筆過程の裏話
などが書いてあります。
著者から読者へあてた手紙、のようなものでしょうか。

「あとがき」は、著者から読者へあてた手紙のようなものです。
「まえがき」や「あとがき」は著者が書きます。
ですので、最初に出版される単行本にあります。
後に文庫本で発売されても、そのままの文章があることが多いです。
文庫化される時に、追記や、書き直す場合もあるそうです。
「まえがき」も「あとがき」も必ずあるとは限りません。
「ある時は書いてある」くらいのものです。

必ずあるとは限らないんだね。

ある時はある、くらいのものだよ。
単行本については、下をご覧ください。
次は「解説」について、説明していきますね。
本の「解説」とは?

本の解説とは、
- 本の最後(奥付の前)にある
- 著者以外の人が書く
- 文庫本に書くことが多い
です。
「解説」は、著者以外の人が書きます。
書く人も内容も、特に決まっていません。
書く人は、
- 著者の友人・知り合い
- 書評家や研究者
- 著者でない他の作家
などです。
- 友人や知り合いなら、著者とのエピソード
- 書評家なら、本のコメント
研究者なら、本に書かれた分野の研究や本のコメント - 著者でない他の作家なら、本のコメント
などが書いてあります。
本を読んだ解説者が書く説明書、といったところでしょうか。

「解説」は、本を読んだ解説者が書く説明書のようなものです。
単行本の発売時に解説はなく、文庫本の発売時に、初めて解説を書くことが多いです。
ほとんどの文庫本に、解説があります。
まれに、単行本に解説がある本もあります。

こっちは、ほとんどの文庫本にあるんだ。

100%ではないけど、ほぼある。
文庫本については、下をご覧ください。
ここで、「奥付」を説明しておきます。
本の「奥付」とは?
本の「奥付」とは、いちばん最後にあります。
書いてある内容は、だいたい次の通りです。
これ以外に定価・ISBN(本のバーコード)がある場合もあります。
- 書籍名
- 初版年月日・重版年月日
- 著者名
- 発行者
- 発行所(出版社など)
- 発行所のメールアドレス
- 注意書きなど

ほぼ全ての本の最後に、「奥付」があります。
見たことがありますよね。

奥付は必須なの?

必須ではないけど、あるべきものとされているよ。
ところで、「あとがき」や「解説」は読むべきなのでしょうか。
読む派と読まない派に分かれますね。
ここからは、私の意見ですので、参考程度にお読みください。
本のあとがきは読まない?いらない?

本のあとがきは、著者の思いが明確に書かれています。
読者にあてた手紙ですからね。
「本はあとがきから読む」という方もいらっしゃるほどです。
本のあとがきは読んだ方がいいのでは?
と感じています。
「いらない」ことはありません。
著者の想いが込められている部分です。
「まえがき」や「あとがき」は、本文と連動していることも多いです。
できれば読むことをおすすめします。
本の解説は読まない?いらない?

本の解説は、著者以外の人が書きます。
著者とのエピソードやコメントが書かれています。
本の説明書です。
「本の解説は読まない」方も多いですよね。
本の解説はできれば読む
でもよいと感じています。
「いらない」ことはありませんが、補足資料のような部分です。
私は読み切った後のクールダウンや、頭の中を整理する目的で読みます。
著者や本について書かれていることが多いので、自分の理解を再確認するために読むこともできます。
本文に影響する部分ではないので、「できれば読む」でよいと感じています。
まとめ

- 本の最後(奥付の前)に載せる
- 著者が書く
- 単行本に書かれる(全てあるとは限らない)
- 文庫や特別版で、追記や書き直しもある
- 「著者から読者へあてた手紙」のようなもの
- 読んだ方がよい
- 本の最後(奥付の前)に載せる
- 著者以外の人が書く
- 文庫本に書くことが多い
- 「本を読んだ解説者が書く説明書」のようなもの
- できれば読んだ方がよい
本の「あとがき」も「解説」も、本文ではありません。
読むのが必須ではありませんが、読むと本の理解が深まるきっかけなります。
本屋で選ぶ時の参考にもなります。
本を読む時に、少しだけ意識して読むようにすると、著者や作品の意識が高まるかもしれません。

意識せずに、飛ばして読んでいたよ。

これからは、少し意識して読んでみて。
本のあとがきとか解説って何?