「ブレイクショットの軌跡」逢坂冬馬(早川書房)感想・レビュー

逢坂冬馬さん著書の「ブレイクショットの軌跡」を読みました。

この本の感想・レビューをお伝えします。

第173回直木賞候補作・第38回山本周五郎賞候補作で、「このミステリーがすごい!(このミス)2026年版」国内編にランクイン、「読書メーター OF THE YEAR 2025-2026」第1位になっています。

伏線回収が素晴らしく完璧な結末です。

三宅香帆さんが「おもしろい」とおっしゃっている動画を見て、私も読みたくなりました。

逢坂冬馬さんの作品は、この他に2022年本屋大賞受賞作「同志少女よ、敵を撃て」や、「歌われなかった海賊へ」があります。

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あきぶどうのハートの吹き出し
あきぶどう

私が読んでも、おもしろかったです!

「ブレイクショットの軌跡」感想・レビュー

SUVの写真

「ブレイクショットの軌跡」の感想・レビューは、

  • 長編小説!覚悟して読むべし!
  • 伏線回収がすごい!
  • 登場人物全員が幸せになれる結末
  • ブレイクショットのように、私も人の人生に関わっているのかも

では、1つずつ説明していきますね。

長編小説!覚悟して読むべし!

とにかく分厚い!

約600ページの長編小説で、本の厚さに挫折してしまいそうです。

最初に本屋で見た時は、あまりのボリュームに驚きました。

持ち運びが大変かもしれませせん。

文庫化はいつなのでしょう?

私は電子書籍で読んだので、持ち運びに苦労はしませんでしたが・・・。

最後まで読まないと結末がわからない物語です。

アッと驚くラストを迎えます。

必ずがんばって読んでよかったと思えるので、完全読了をおすすめします。

読書するひよこのイラスト

分厚い本で驚きますが、結末は「読んでよかった」と納得できるはず

ここまで読了をおすすめする理由は、結末で全ての伏線回収ができるからです。

伏線回収がすごい!

「ブレイクショットの軌跡」は、伏線回収の素晴らしさが魅力です。

タイトルのブレイクショットとは、SUVの車種のこと。

工場で出来上がった1台のSUVの軌跡を追っていきます。

いくつかの短編小説になっており、いくつかの話が同時進行で進みます。

登場人物の年齢・国・環境は見事にバラバラ。

どこに伏線があるのか、さっぱりわかりません。

共通点はブレイクショットのみ。

ところがラストに近づくと、一気に伏線を回収できます。

「うわあ、すごい」という感じ。

この伏線回収が「ブレイクショットの軌跡はおもしろい」と言われる理由なのでしょう。

すっきりした気分で読了できます。

びっくりするひよこのイラスト

最後で一気に伏線回収ができます。

ブレイクショットとは、ビリヤードに出てくる言葉でもありますね。

登場人物たちがビリヤードを行うシーンも、作品を通して非常に重要です。

登場人物全員が幸せになれる結末

「ブレイクショットの軌跡」の登場人物は、特殊詐欺や格差・LGBTQなど、何らかの問題に直面しながら生きています。

戦闘の最前線で生きるアフリカの少年兵まで登場します。

1台の車が、これだけたくさんの出来事に関わっていく様子も醍醐味です。

ラストに近づくにつれ、全員がよい方向へ向かっていきます。

ここでも「がんばって最後まで読んでよかった」と思わせてくれます。

走るひよこたちのイラスト

みんながよくなる結末も、読んでよかったと思えます。

1台のブレイクショットが、たくさんの人と関わっていき、それぞれの人生にも関わっていきます。

これは、人間でも同じことが言えそうです。

ブレイクショットのように、私も人の人生に関わっているのかも

SUVのブレイクショットは、日本を出て海外へ移動し、たくさんの人たちに関わっていきます。

彼らの人生を変えてしまう出来事も起こります。

これは私自身にも言えるかな、と考えました。

何気なく過ごしている毎日ですが、家族を含めてたくさんの人と関わって生活をしています。

私の行いや言動も、他の人の人生を変えてしまうかもしれないな、と感じたのです。

気負いすぎる必要はありませんが、日頃の行いはよくしていきたいな、と改めて思いました。

誰かの人生を変えてしまうかもしれませんしね・・・。

この小説に最初に出てきた期間工のように。

SUVのイラスト

気がつかない間に、私も人の人生に関わっているのかもしれません。

「ブレイクショットの軌跡」のレビューを見ると、たくさんの人が「面白い」と言っています。

長編小説で登場人物が多いのですが、期待を裏切らないラストをむかえます。

難しい内容ではありません。

いつも短め小説しか読まない方は、高評価の長編小説に挑戦してはいかがでしょうか。

あきぶどうの吹き出し
あきぶどう

少しずつ読んだら、2週間かかりました。

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