「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」は、説明がとてもわかりやすい本です。
具体的な言葉で書かれているので、読んだ瞬間から使うことができます。
実際に、本を読んだ私の感想をお伝えします。


「☓」と「◯」で具体的な言葉を使って説明してくれます。わかりやすくて、すぐに読めてしまいますよ。
「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」の感想・レビュー

「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」の感想・レビューは、
- 具体的な言葉が書かれているのでわかりやすい
- ハラスメントになりやすいNGワードがわかる
- 言葉を前向きにすることは思考を前向きにすることなんだ、と感じた
何気なく会話に使っている言葉で、相手が不愉快になっていることはないでしょうか?
もちろん自分は、相手を思いやって話をしているのに、言葉ひとつで違うとらえ方をしたり、勘違いされてしまったりすることは、よくあります。
私も、自分の言葉を見直したいな、と思い、この本を読んでみました。
では、1つずつ説明していきますね。
具体的な言葉が書かれているのでわかりやすい
(☓)ご苦労さまです→(◯)お疲れさまです
(☓)大変ですね→(◯)仕事が忙しいんですね
(☓)仕事はうまくいっているの?→(◯)最近、どう?
「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」より
などのように、実際の場面を想定して(職場の場面が多いです。)具体的な言葉で説明してくれています。
具体例で説明されているので、実生活でも、すぐに使うことができます。
ノウハウ本となると、難しい言葉が多い印象ですが、この本は、「☓」と「◯」で言葉を並べていて、その言葉に対する説明がされています。
ですので、家事の合間や通勤時間の移動途中のような、5分、10分のすきま時間で読むことができます。
主に職場の会話が舞台ですが、それ以外の場所に置き換えても、役も立ちます。
家族、親戚、友達、それ以外にもよく行くお店の店員さん、ママ友、学校の先生・・・。
おおげさではないちょっとした優しさや心遣いは、コロナ禍を経て人と人との距離感が変わりつつある現代だからこそ、求められるスキルであるはずです。

日常会話を元に書かれているので、職場だけではなく、家族、親戚、友達、それ以外にもよく行くお店の店員さん、ママ友、学校の先生など、あらゆる場面で役に立ちます。
私も会社で仕事をしています。
毎日同じような人間関係の中で仕事をしていると、最初は気をつけていたことも、だんだんと気がゆるんでしまい、適当な返事をしてしまうことがあります。
常に初心を心がけて、初対面の人に話すようにする必要はありません。
慣れてきたからこそ、これまでは気が付かなかった優しさや手慣れた対応は、チームで仕事をしていくからこそ必要です。
ちょっとした優しさを、自分から広げられるような人になりたいものです。
最近は、仕事の話をメールとチャットで済ませる機会がぐんと増えました。
メールやチャットは眼の前で話すより、事務的な言葉のみになりがちです。
実際に話すのとは少し違いますが、一言でも心のこもった言葉や表現があると、ずいぶん印象が変わりそうです。

言葉ひとつで、優しさを自分から広げられるような人になりたいものです。
とはいっても、難しいですね・・・。
職場でも、優しさがこもった言葉をかけてもらえると、ほっとしますよね。
ハラスメントにあたるNGワードがわかる
(☓)なぜ、やらなかったんだ?なぜ、こうなったんだ?
(☓)若い子はいいね 男のくせに
「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」より
など、こちらも具体的な言葉を「☓」と「◯」で示しています。
相手がハラスメントと感じ取るかどうかは、相手次第なので、どう受け取ってもらえるのかはわかりません。
もしかしたら、100%完璧にハラスメントにあたる言葉を一生言わないことは、できないのかもしれません。
相手の環境や生い立ちによっても、受け取り方は変わるからです。
でも、ほとんどの人が、不愉快に思わない言葉を選ぶことはできるはずです。
言葉を前向きにすることは、思考を前向きにする
言葉は、普段考えていることが、言葉となって口から出てしまいます。
普段から、思いやりのある言葉、前向きになる言葉を使い続けていると、結果的に思いやりがあり、前向きな人になれるのだな、とこの本を読んで思いました。
思いやりある言葉を使う→思いやりのある人になる
前向きになる言葉を使う→前向き思考の人になる
このことこそが、大事なのですね。(これも難しいけど・・・)
大野萌子さんとはどんな人?

著者の大野萌子さんという方を知らずに読んだので、気になって調べてみました。
心理カウンセラーをされていて、産業カウンセリングを長年されています。
法政大学卒業後、日本通運株式会社に総合職として入社。
専門家プロファイル 「大野萌子」より一部抜粋
1993年より2009年まで学研研究社を通じて教育指導と教育相談を行う。
2000年からは日本産業カウンセラー協会において、カウンセラー・講師としても活動。
産業カウンセラー養成講座指導歴15年、また、指導者の育成にも携わる。
この本以外にも、「言い換え」や「対応」「行動」などのたくさんの著書があります。
産業カウンセラーをされている方なので、職場の会話場面が多いのですね。
まとめ

- 具体的な言葉が書かれているのでわかりやすい
- ハラスメントになりやすいNGワードがわかる
- 言葉を前向きにすることは思考を前向きにすることなんだ、と感じた
具体的な言葉を「☓」と「◯」で示してくれるので、イメージがしやすく、すぐに読み終わることができます。
実生活でも、すぐに使うことができます。
堅苦しい言葉は一切ないので、普段読書をしない方でも、スマホに入れてさくっと読んでみてはいかがでしょうか。

好かれるセリフって、難しく考える必要はないんだな、と思える本でした。

【おまけ】好かれるセリフが身についた方には、こちらをおすすめ。コミュニケーションにおける気配り方法を身につけましょう。
「ブックレコメンド」にレビューを載せていただきました。
大野萌子さんの本は、他にもいくつか出版されています。


これ以外にも、大野萌子さんの本をAmazonで買うことができます。
文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ