標野凪さんの小説「今宵も喫茶ドードーのキッチンで」シリーズを読みました。
このシリーズの感想・レビューをお伝えします。
あらすじは「おひとりさまカフェ喫茶ドードー」にやってくるおひとりさま女性が、カフェ店主そろりとの会話のおかげで、悩みから抜け出していくストーリーです。
彼女たちのつらさがくわしく描かれており、女性ならでは(?)の嫉妬や妬みが、読んでいて苦しくない程度に書かれています。
標野凪さんは、実際にカフェを経営なさっているそうです。
お客様との会話から生まれたストーリーなのかな、などと想像しつつ読み進めることができました。

おいしそうなスイーツのイラストが描かれた表紙が、目を引きます。
まず、このシリーズの読む順番を説明していきますね。
標野凪「喫茶ドードーシリーズ」の読む順番は?

「喫茶ドードーシリーズ」は、これまで3冊発売されています。(2025年9月現在)
発売順に読めば、筋を追って読めます。
発売順は次の通りで、全て文庫本です。
- 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。(2022年5月発売)
- こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。(2023年3月発売)
- いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。(2024年8月発売)
発売順に読めば間違いないですが、1冊1冊のつながりが、それほど強くありません。
そのため読む順番を間違えても、大きな支障はありません。
ただし、1冊目「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」から、どの本にも登場する常連客の女性がいます。
彼女の行動を追うためには、やはり順番に読むのがよいでしょう。
どの本も薄めなので、まとまって本を読む時間がない方や、久しぶり読書にもおすすめです。

では、「喫茶ドードーシリーズ」の感想・レビューをお伝えしていきますね。
「喫茶ドードーシリーズ」感想・レビュー

「喫茶ドードーシリーズ」の感想・レビューは、
- 「おひとりさまカフェ」に行きたくなる
- 常連客の女性に共感しやすい
- おとぎ話のような雰囲気に癒やされる
では、1つずつ説明していきますね。
「おひとりさまカフェ」に行きたくなる
「喫茶ドードーシリーズ」全体に包まれた雰囲気が、とても心地よいです。
喫茶ドードーのタイトルとスイーツの表紙に惹かれて本を買った方なら、読めば間違いなく「喫茶ドードー」に行きたくなるでしょう。
お店の名前が「おひとりさまカフェ喫茶ドードー」。
発売時期を注目していただきたいのですが、コロナ禍の時期と重なっています。
そのため「コロナ禍だから、おひとりさまカフェを営業しているのかな」という表現がありますが、そうではありません。
「ひとりでゆっくりくつろいでほしい」という店主そろりのコンセプトで営業しているのです。

「喫茶ドードー」は、ひとりでゆっくりくつろいでほしい、という店主そろりのコンセプトカフェです。
ひとりでホッとしたい時って、誰にでもありますよね。
ひとり暮らしでないからこそ、ひとりでゆっくりとくつろぎたい時があるかもしれません。
またひとり暮らしの方でも、店主とゆっくり話をしたい時があるかもしれません。
喫茶ドードーは、ひとりでゆっくりしたい人がくつろげる特別な場所です。
常連客の女性に共感しやすい
喫茶ドードーシリーズは、後に常連客になっていく働く女性たちが登場します。
この働く女性たちの描写がリアルすぎて、女性なら共感する部分がとても多そうなのです。
女性ならあるある、の嫉妬や妬みも描かれています。
読んでいて息苦しくなるほどではなく、「ああ、あるある」「前に似たような話を友達から聞いた」と思い浮かべる程度のレベルです。
迷いや悩みを持った女性たちが、喫茶ドードーで店主のそろりと語り合い、少し元気になっていくのです。
この「少し元気になる」が重要。
家族や親しい親戚、友人ではないけど、顔見知りでお互いの話ができる関係って、いいですよね。

悩みや迷いを持った働く女性たちが、喫茶ドードーで、少しだけ元気になっていきます。
喫茶ドードーは、都会の住宅地にありながら森の中のような場所にある不思議なお店。
まるでおとぎ話のようです。
おとぎ話のような雰囲気に癒やされる
常連客の女性たちにリアリティーがあり共感する部分が多いのですが、その一方で喫茶ドードーについては、おとぎ話の雰囲気があります。
- 喫茶ドードーは、森の奥のような場所に建っている
- 店主そろりという名前(本名は出てきません。)
リアリティーがある女性たちと、おとぎ話のようなこぢんまりとした喫茶店。
両者のバランスが絶妙なのです。

リアリティーある悩める女性たちと、おとぎ話のような喫茶ドードーのバランスが絶妙です。
疲れた時や落ち込んだ時、誰かと少し話したい時など、女性たちは「あの喫茶店に行こう」と思い立ち、ドードーに向かいます。
森の奥にひっそりとたたずむお店。
余計なことは言わず、少しだけためになることを伝え、そっと寄り添う店主そろり。
常連客の女性たちに共感し、そろりの言葉に励まされつつ、心地よいひとときを味わえます。
コーヒーとお菓子をつまみながら読むと、喫茶店感が倍増するかもしれません。

気持ちがつかれた時に、おすすめのシリーズ本です!








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