「隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい」は、白尾悠さん著書の小説です。
この本の感想・レビューをお伝えします。
コミュニティ型マンションで暮らす人たちや、隣に住む大家さんとの交流を描くとても優しい物語です。
短編小説集ですが、全ての小説の主人公は、このマンションで生活している人です。
この他に、白尾悠さんの小説は「サード・キッチン」やドラマ化された「ゴールドサンセット」などがあります。

いざという時、こういうマンションに住んでいるとよいかも。
「隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい」感想・レビュー

「隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい」の感想・レビューは、
- 特別な人が入っているアパートではない
- リアルにいそうな住人ばかり
- 人との距離感・関わり方を教えてくれる
では、1つずつ説明していきますね。
特別な人が入っているアパートではない
この小説の舞台は「ココ・アパートメント」です。
コミュニティ型マンションと言われるタイプで、参加必須の食事会やイベントを開催する共用スペースがあり、同じく参加必須の当番制の仕事があり、とにかく住民同士のコミュニケーションが欠かせないマンションです。
コミュニケーション型マンションと聞けば、シェアハウスを想像するのですが、両者は少し違いがあるようです。
シェアハウスは、住民同士の交流を促進することを意図して設計されたわけではなく、単に住宅費を抑えることを目的としている場合があります。一方、コミュニティ付きの賃貸住宅は、・・・住民同士が共同生活を営むことを前提に、共同施設やイベントなどを提供することで、住民同士のつながりを深めることを目的としています。
「賃貸のマサキ」公式サイトより一部抜粋
コスパ重視のシェアハウスとは違い、住民同士のコミュニティ重視がコミュニティ付賃貸住宅(すなわちコミュニテイ型マンション)なのですね。
コミュニティ重視のマンションに入居している人たちは、当然住民たちと、何らかのコミュニケーションを取りたいと考えている人たちです。

住民同士のコミュニケーション必須のマンションの物語です。
何らかの事情を抱えている人もいますが、単に人と関わりたい人も多く入居しています。
年齢・事情を問わずにいろんな人と関わることは、とてもよいことですよね。
リアルにいそうな住人ばかり
ココ・アパートメントの住人は、リアルにいそうな人ばかりが登場人物です。
入居に至った背景にリアリティーがあり、身近にいそうな人ばかりなのです。
そのせいか、スラスラと読めました。
想像しづらい人たちではなく、どこにでもいそうな人ばかりだからでしょう。
ご近所コミュニティの世界観とも近いかもしれません。

「ココ・アパートメント」の住人は、私たちの周りにいそうな人たちばかりで、イメージしやすく読みやすいです。
「たくさんのコミュニティを持つことが、人生の幅を広げる」と言われています。
家族と学校・職場だけでなく、いろんなコミュニティに所属し、いろんな人とつながることで視野を広げ、人生の幅までも広げていこう、という考えです。
人との距離感・関わり方を教えてくれる
ひと昔前までは、学校を卒業して就職し結婚して家庭を持つのが、人生のスタンダートコースでした。
現在でもそうなのでしょうが、人生そのものが多様化しつつあり、スタンダードコースではない人生を送る人も増えつつあります。
「隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい」の住人の中には、スタンダードコースではない人生を送る人が登場します。
ここで生活していくためには、このような人とも接していかなくてはなりません。
自分の価値観とは違うかもしれないですが、そんなことは言っていられません。
読み進めるにつれて、いろんな価値観を持つ人との距離の取り方、関わり方を教えてくれるように感じました。

人との距離感・関わり方を教えてくれる1冊です。
コミュニティ型アパートメントは数あるコミュニティの一つであり、この他にコミュニティを持つことも可能です。
いろんな人と関わり、いろんな価値観や考えに触れ、自分軸を作り上げることが、これからを生きる私たちには必要だと感じました。

いろんな価値観を持つ人と関わって、自分の価値観を作りたいです。








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