「アルジャーノンに花束を」(文庫)感想・レビュー

「アルジャーノンに花束を」感想・レビューアイキャッチ

「アルジャーノンに花束を」ってどんな話かご存知ですか?

いつ書かれたかと言うと1959年で、過去にドラマや映画にもなっている作品です。

1959年というと、今から70年近くも前!

タイトルは聞いたことがありましたが、読む機会がないまま時が過ぎ、最近やっと読了しました。

感想・レビューをお伝えします。

ハッピーエンドでなく、バッドエンドの小説です。

海外小説が多いハヤカワ文庫から文庫本が発売されています。

文章中心なので、目に優しいe-ink端末がおすすめ

泣いているあきぶどうの吹き出し
あきぶどう

切ない、悲しい小説です。

「アルジャーノンに花束を」感想・レビュー

花束の写真

「アルジャーノンに花束を」の感想・レビューは、

  • 何度もヒットする理由がある小説
  • 誤字脱字の文章が多く、読みづらい
  • 無理な進歩は幸せになれないのかも・・・

では、1つずつ説明していきますね。

何度もヒットする理由がある小説

「アルジャーノンに花束を」を読んでいて、SF洋画を観ているような気分になりました。

タイトルと表紙の優しい雰囲気から「アルジャーノンという女性を好きな男性が、花束を送るラブストーリーかな?」と大きな勘違いをしていました。

ラブストーリーではありません。

映画鑑賞のイラスト

SF映画を観ているみたいだな、と感じる小説でした。

この小説が、ラブストーリーではないことを知ったのは最近です。

アルジャーノンが女性ではないことも。

その理由は、おそらく昨今、何度目かのヒット中だからでしょう。

今年(2023年)はヨルシカが当作品をモチーフにした楽曲「アルジャーノン」を発表したほか、小説紹介クリエイター・けんご小説紹介氏によるブックレビュー投稿がYouTubeショート・TikTok合わせて1350万再生を超えるなど、今においても話題が尽きない。

2023年12月30日オリコンニュース「なぜ『アルジャーノンに花束を』は日本でヒットを繰り返す?“日本語の特異性”が世界観の解釈に寄与」より一部抜粋

このブームを機会に知ったのでしょうね。

「アルジャーノンに花束を」は、何度もヒットを繰り返しながら、多くの人に読まれている小説です。

時代を超えた、普遍的な何かを伝える小説だと推察できます。

読書をしている女の人のイラスト

ヨルシカの楽曲や、小説紹介クリエイターのけんごさんによる動画で、昨今、何度目かのブームになっています。

何度もヒットを繰り返す小説、なのに読みやすくはありません。

最初から読みづらい小説です。

誤字脱字の文章が多く、読みづらい

「アルジャーノンに花束を」は、最初から誤字脱字があり、読みづらいです。

文字を覚えたての小さい子供が書いているような文章が続きます。

これで挫折しそう・・・。

もちろん理由があります。

主人公のチャーリイは知的障害があり、賢くなるかもしれない頭の手術を受けることになります。

チャーリイは、手術前も手術が終わった後も、ずっと大学に経過報告書を提出しなければなりません。

おわかりでしょうか?

物語の文章は、チャーリイが大学へ提出した経過報告書です。

最初の方は、手術前なので小さい子供のような文章なのです。

難しい漢字ばかりでも読みづらいのですが、ひらがなばかりでも読みづらいのですね。

ノートに書く男の人のイラスト

最初の方は、誤字脱字が多くて読みづらい文章が続きます。

誤字脱字で読みづらいだけではありません。

物語の文章は、チャーリイの経過報告書なので、全てが一人称です。

しかも彼は、時々過去の辛い記憶がよみがえるらしく、いきなり過去の場面が登場することも多いのです。

何度も同じ画面が出てくることもあります。

これも読みづらい・・・。

文章全体にクセがあるので、この点はご注意ください。

少しずつ読み進めるよりも、一気読みした方がよいかもしれません。

無理な進歩は幸せになれないのかも・・・

チャーリイは、「僕は賢くなりたい」と、手術を決意します。

手術をしてからは、変化をしていきます。

彼が変化することによって、彼の周囲の人までも変化していきます。

チャーリイは、この変化に苦しめられます。

これは、とても辛くて悲しいものです。

この辺りから、最初は読みづらかった文章が読みやすくなっていきます。

ここからでも、チャーリイの変化が想像できます。

過去の辛い記憶も、だんだんと鮮明に思い出すようになっていきます。

驚く男の人のイラスト

最初は読みづらかった文章が、読みやすくなっていきます。

人が今よりもっとよくなりたい、と思うのは自然なことでしょう。

  • もっと賢くなりたい
  • もっと運動ができるようなりたい
  • もっと見た目がよくなりたい

人によって、何がよくなりたいか、よくなりたい熱量も違うでしょう。

  • 賢くなるために勉強する
  • 運動ができるようになるために、スポーツジムに通う
  • 見た目がよくなるように、化粧をする

など、自分でできる努力はするべきでしょう。

自分の努力で達成されることで、周囲の人が一気に変わったり、辛い思いをしたりすることはおそらくありません。

しかし、チャーリイのように他人の手で賢くなった場合は、どうなのでしょう。

少しの変化ではなく、周囲の人が驚くほどの大変化です。

自分でもついていけないし、周囲の人もついていけないでしょう。

このことこそ、この小説のいちばん伝えたかったことではないかと感じました。

驚く女の人のイラスト

人の手による無理な進歩は、幸せになれないのかもしれません。

無理はよくないから、と努力さえせずに時間が過ぎるだけの日々はつまらないもの。

しかし、人の手によって意図的によくなることは、必ずしも幸せになれないのかも、と感じる1冊です。

あきぶどうの吹き出し
あきぶどう

自分でできる努力で、幸せになりたい!

「アルジャーノンに花束を」は配信中

花束の写真

「アルジャーノンに花束を」のドラマは、現在U-NEXTで配信中です。

U-NEXT
あきぶどうの吹き出し
あきぶどう

海外作品も、日本のドラマになるんですね。

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