「読書の秋」とよく聞きますね。
なぜ読書の秋と言われるのでしょう。
「暑い夏が終わって、読書に集中できるから」「夏のイベントが終わり、静かな季節だから」などが思い浮かびます。
「読書の秋」と言われるようになった理由は、著名人たちの著書から始まっているようです。
秋は「読書週間」もありますが、これも終戦直後からずっと行われているイベントです。

言われるようになったきっかけが、あるんだよ。
なぜ「読書の秋」というのか?

「読書の秋」と広く言われるようになったのは、文学者の著書が始まりとされています。
8世紀の中国の文人「韓愈」
8世紀に存在した中国の文人(文学者)「韓愈」(かんゆ)が書いた本「符読書城南詩」の一部に、次のような文章があるそうです。
「符読書城南詩」は学問をすることの大切さを詠んだ詩なのだそうですが、この中に「灯火稍(ようや)く親しむべく/簡編卷舒(けんじょ)すべし」という節があります。意味は、この直前の節と合わせて、「涼しい秋になったので、ようやく灯火の下で読書を楽しめる」というようなことです。
「ブックオフオンラインコラム」より一部抜粋
夏が終わり、涼しい秋がやってきて、読書をしやすい季節になったことが書かれていますね。
今でこそ、クーラーが聴いた涼しい部屋で真夏の読書ができますが、クーラーがない時代に、夏の暑い季節の読書は難しかったのかもしれません。

古代から「秋は書を読むのに適した季節」だったのですね。
日本の文豪、夏目漱石の著書にも、次のような文章があります。
明治時代の日本の文豪「夏目漱石」
明治時代の終わりから大正初期に活躍した日本の文豪、夏目漱石の著書「三四郎」にも、次のような文章があります。
夏目漱石は小説『三四郎』に「灯火親しむべし」という一文を書いた。「秋になると涼しくなり、夜も長くなって灯火、つまり明かりの下で読書するのに適している」ということを意味しているという。
「FNNプライムオンライン」より一部抜粋
やはり暑い夏は読書に向いていないけれど、涼しくなった秋は読書をしやすくなる、と言っています。
秋は、夏よりも日が落ちた後の夜時間が長くなります。
電気がない時代は、ろうそくの火の明かりで読書をしていたのですね。

古代から時を経て、夏目漱石も「秋は読書に適している」と本に書いています。

ずいぶん昔から、秋は読書の季節だと言っている人がいたんだね。

暑い夏は、集中できない・・・。
「読書の秋」ともよく言われますが、「読書週間」もよく聞きますね。
「読書週間」の始まりはいつからか、ご存知でしょうか。
「読書週間」とは?2025年はいつ?

「読書週間」も、始まるきっかけになった出来事があります。
戦後間もない1947年に始まったそうです。
日本の「読書週間」は、戦後1947年に開始。アメリカの「チルドレンズ・ブック・ウィーク」という子供たちに本に親しんでもらおうという運動を参考に、「読書の力によって平和な文化国家を作ろう」という考えから始まった。
「FNNプライムオンライン」より一部抜粋
「読書推進運動協議会」の公式HPにも、次のように書かれています。
終戦まもない1947年(昭和22)年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催されました。・・・翌年の第2回からは期間10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていきました。
「公益社団法人 読書推進運動協議会」より一部抜粋
つまり、
読書週間は毎年10月27日から11月9日まで
「読書週間」は、同じ日に始まり同じ日に終わるイベントなのですね。

「読書週間」は、毎年10月27日から11月9日までです。

読書週間って、毎年同じ日なんだね。

毎年違う日だと思っていたよ。
読書がしやすい季節とされている秋(おおむね9月から11月)や読書週間の前後は、たくさんの本屋・電子書籍サイトや図書館でイベントが開催されます。
その一部を紹介します。
「読書の秋」イベント・2025年「読書週間」イベント

秋の季節や読書週間に開催されるフェアやイベントの一部を紹介します。
イベントは、たくさんの図書館でも開催されます。
図書館のイベントは、お近くの自治体の図書館公式サイトで確認してください。
お近くの本屋でも、秋の読書フェアを開催しているかもしれません。
書店で確認してください。
honto 「秋の読書キャンペーン」
電子書籍を販売している「honto」では、「秋の読書キャンペーン」を開催中です。
「honto」については、下をご覧ください。
書店でも開催されます。
丸善ジュンク堂グループ店舗
「書店員がいま一番気になる本2025フェア」
丸善ジュンク堂グループ店舗で、「書店員がいま一番気になる本2025フェア」を開催されます。
内容は次の通りです。
2025年10月10日(土)から11月9日(日)まで
丸善ジュンク堂グループ店舗でhontoポイントがつく店舗(一部対象外店舗あり
- ファア対象本のhontoポイントが全て5倍
- キャンペーンポイントは3ヶ月後の月末まで
紀伊國屋書店「2025年10月ポイントキャンペーン」
紀伊國屋書店は、2025年10月に本を買うと、ポイントが2倍になるキャンペーンを開催されます。
秋の読書フェアは、本の出版社でも行っています。
ニコニコカドカワ祭り2025
「KADOKAWA」では、「ニコニコカドカワ祭り2025」が開催されます。
内容は、次の通りです。
2025年9月26日(金)から10月19日(日)まで
全国の書店でKADOKAWAの本を買うと、1,000円購入ごとに
- 応募者全員にもらえる500円分(最大2,500円)
- 5,000円分が2,525人にあたる抽選
のどちらかに応募可能
「図書カードネットギフト」とは、カードの代わりに、メールやSNSでQRコードのリンクを送ります。
2025年9月26日から「電子書籍ストアキャンペーン」
各電子書籍サイトでKADOKAWAの本キャンペーンが開催中
内容は、各電子書籍サイトで確認してください。
まだまだあります。
2025年「文春文庫 秋100 ベストセレクション」
文春文庫では、「文春文庫 秋100 ベストセレクション」特設サイトを設置しています。
公式サイト内のアンケートに答えると、抽選で次の商品が当たります。
- A賞:南沙良さんと出口夏希さんのサイン入り
 「文春文庫 秋100ベストセレクション」ポスター:5名
- B賞:映画「万事快調 <オール・グリーンズ>」ムビチケ
 :10組20名
- 文春文庫公式キャラクター「ぶんこアラ」一筆箋:10名
期間:2025年9月3日から11月30日まで
アンケートに答えれば、どなたでも応募できます。
「早川書房創立80周年記念 ハヤカワ文庫の80冊」
早川書房は、創立80周年の特別バージョン企画「早川書房創立80周年記念 ハヤカワ文庫の80冊」が開催されており、店頭でパンフレットが配布されています。
ハヤカワ文庫は、
- ミステリー
- SF
- 海外小説
- ノンフィクション
が多い文庫です。
書店でも、キャンペーンがあります。
BOOK MEETS NEXT2025 「秋の読書推進月間」
「BOOK MEETS NEXT」と評して、全国の書店でキャンペーンが開催されます。
(2025年10月25日から11月23日まで)

秋は、書店や電子書籍サイト、図書館で本に関するイベントが、たくさん開催されます!
暑い夏が過ぎ、外出が少し楽になるこの季節。
本屋で出かけて、久しぶりに本を読むのは、いかがでしょうか。
まとめ

- 「読書の秋」は「韓愈」や「夏目漱石」が著書で「秋は読書がしやすい季節」と書いたことがきっかけと言われている
- 「読書週間」は、毎年10月27日から11月9日まで
- 秋は文庫本フェアがある
秋は読書だけではありません。
「食欲の秋」「スポーツの秋」などとも言われます。
どれも暑い夏には、やりにくいものばかりですね。
秋は活動的・集中力が必要な活動がしやすくなる季節です。
これは「読書ブログ」なので、読書のことばかりですが、秋は何か新しいことを始めるのに、よい季節です!

秋は新しいことを始めるのに、よい季節だね。

涼しくなって集中しやすい季節。読書もおすすめ!












昔から「読書の秋」と言われているね。