早見和真「店長がバカすぎてシリーズ」順番も!感想・レビュー

「店長がバカすぎて」は、早見和真さん著書のシリーズ小説です。

舞台は吉祥寺。

あらすじは、中堅書店チェーンに務める主人公が、「店長がバカすぎる」とイライラするお仕事小説です。

一見おバカそうな店長ですが、次第に彼の正体もわかってきます。

覆面小説家・サイン会・書店業界を巡る問題など、面白おかしいだけでなく、本屋が減っている社会問題にも触れている小説です。

登場人物のキャラがかなり濃いので、すぐに実写化できそう・・・。

アナグラムが大きなポイントになっています。

文章中心なので、目に優しいe-ink端末がおすすめ

あきぶどうの吹き出し
あきぶどう

店長はもちろん、主人公以外が強烈キャラ!

まず、このシリーズの読む順番を説明していきますね。

「店長がバカすぎてシリーズ」の読む順番は?

本屋の写真

「店長がバカすぎてシリーズ」は3冊発売されています。(2026年6月現在)

発売順に読めば、筋を追って読めます。

発売順は次の通りです。

「店長がバカすぎてシリーズ」読む順番
  1. 店長がバカすぎて(2019年7月単行本発売)
  2. 新!店長がバカすぎて(2022年8月単行本発売)
  3. さらば!店長がバカすぎて(2025年9月単行本発売)

それぞれタイトルが違いますが、実質第1巻、第2巻・・・のような関係性です。

絶対に、この順番で読んだ方がよいです。

書店員の男の人と女の人のイラスト

発売順に読んで下さい。時系列で進みます。

では、「店長がバカすぎてシリーズ」の感想・レビューを説明していきますね。

「店長がバカすぎてシリーズ」感想・レビュー

書店の写真

「店長がバカすぎてシリーズ」の感想・レビューは、

  • どこか「ちびまる子ちゃん」的。ゆるくて濃いキャラたち !
  • 本を巡る問題が理解できる
  • キャラの濃さが魅力?それともくどい?

では、1つずつ説明していきますね。

どこか「ちびまる子ちゃん」的。ゆるくて濃いキャラたち !

「店長がバカすぎてシリーズ」を読んで最も強く感じたことは、「どこかちびまる子ちゃんみたいだな」ということ。

ちびまる子ちゃんと言えば、まる子を始め個性豊かな家族やクラスメイト、ご近所さんがたくさん登場します。

「いるいる、こんな人」と思う人がたくさんいますよね。

あれが書店で繰り広げられているような感じです。

一覧表にしました。

店長がバカすぎてちびまる子ちゃん
主人公谷原京子
・書店の契約社員
・地味め
・店長をバカだと思う
まる子
・地味め
・めんどくさがり
・たまちゃんと仲良し
登場人物・勤め先の書店員
・父
・出版社の人
・作家
・家族
・クラスメイト
・ご近所さん

両者は、主人公が地味でおとなしめなのも、主人公を取り囲む登場人物たちのゆるくて濃いめのキャラクターも、どこか似ています。

キャラの濃さが際立つ小説です。

人によっては、キャラが濃すぎてちょっと疲れるかもしれません。

手を繋ぐ人たちのイラスト

主人公を始め、どことなく「ちびまる子ちゃん」を思い浮かべる個性豊かな登場人物がいっぱい!

ただの濃いめキャラクター小説ではありません。

昨今の書店が減っている問題にもきちんと向き合っています。

本を巡る問題が理解できる

昨今、読書や書店に関する様々な問題があります。

  • 本を読む人が減った
  • 本が売れないので、たくさんの書店が閉店している

など。

それに書店員の仕事って、実はとっても大変です。

  • 重い本を持ち上げたり運んだりするので、体力が必要
  • 利益が非常に少ないせいか、安月給
  • 店舗なので休みが不規則だったり、少なかったりする
  • 書店で値段を決められない
    (定価で売らないといけない)
  • 問屋から思うように本が入らないかもしれない

などなど。

昔から言われていた書店と取次店間の問題もあるのに、さらに本が売れなくなって、書店はとても厳しい状況に追い込まれています。

本屋の問題をくわしく書いた本はこちら

書店の閉店が問題となっていますが、ターミナル駅の大型書店は健在。

駅前大型書店は、本を買いたい人でいつもいっぱい。

一方、住宅地の駅前や地元のスーパーマーケットに入っているような中堅書店や、商店街の個人経営の書店が閉店しているのです。

近所の書店がなくなっているので、駅前の大型書店に人が集中しています。

「店長がバカすぎて」の舞台となっている武蔵野書店は、地域密着型の中堅書店チェーン。

厳しい書店です。

厳しい状態の中でもがんばっている書店として、本屋の問題にも向き合っている書店員たちの姿があります。

店長がバカすぎる、と主人公に思われている店長もがんばっています。

書店・本屋のイラスト

お店がつぶれる、本が売れない・・・など、書店を巡る問題に向き合う登場人物たちがいます。

真面目な問題も描かれているのですが、小説そのものが「面白い」か「面白くない」かは、人によって分かれるような気がします。

キャラの濃さが魅力?それともくどい?

最初に説明したとおり「店長がバカすぎてシリーズ」は、地味な主人公を取り囲む登場人物たちのキャラ濃さが目立ちます。

人によって「面白い」「面白くない」と書評が分かれそうです。

好きな人にはハマるけれど、人によっては疲れる可能性があります。

正直に言って、私は1冊目「店長がバカすぎて」は楽しく読めたのですが、これ以降の「新!店長がバカすぎて」「さらば!店長がバカすぎて」は、クセ強キャラに馴染めませんでした・・・。

巻が進むにつれて、クセ強がさらにパワーアップしてくどくなった感があります。

書店員の女の人のイラスト

巻が進むにつれて、登場人物のクセ強感が、パワーアップしていくような気がしました。

登場人物のキャラクターが非常に濃く、それぞれ強い個性を持っているのが大きな特徴。

ただ、読み進めるうちに「キャラの濃さ」が物語そのものより前に出てしまっているように感じる時もありました。

テンポのよいコメディ小説として楽しめるのですが、キャラクターがクセ強のため、少しくどく感じてしまうかもしれません。

軽快な会話や個性的な人物描写が好きな方には合う小説ですが、ストーリー重視で読みたい方との好みが分かれそうです。

しかし書店が舞台のせいか、書店員の評判がよい小説です。

書店の雰囲気を味わうには、ぴったりなシリーズとも言えます。

あきぶどうの吹き出し
あきぶどう

リアル書店員の雰囲気を味わい方におすすめ!

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