「新書」とは何かをご存じですか?
「新しい本のこと?本屋に並んでいる本は全て新書じゃないの?」いいえ違います!
「新書サイズ」の本があり、岩波新書、中公新書、ちくま新書など・・・文庫本のようにレーベルがあります。
岩波文庫、中高文庫、ちくま文庫があるのに、新書として分けているのは、理由があるはず。
ここでは、新書はどんな時に読んだらよいか、オススメのタイミングと選び方を説明していきます。

かなり奥深いよ。
では、まず新書について説明していきますね。
「新書」とは何か?

「新書」とは、以下のように説明されています。
①叢書としての新書以外にも、最近刊行された「新しい本」、あるいは稀に古書に対しての「新刊書」という意味でのこともある。
②新書は、主にノンフィクションを扱う「新書」「ブックス」と、主にフィクションを扱う「ノベルズ」の2つに分けられる。本項では前者について解説する。
Wikipedia「新書」より一部抜粋
新書とは、文字の通りに新しい本としての意味もあるのですが、一般的にはフィクションとノベルズに分類されます。
しかし新書と言えば、ノベルズではなくフィクションを書いた本、とされるのが通常です。
ここでもフィクションの新書について説明します。
新書の大きさは、ほとんどのレーベルが新書サイズです。
新書サイズについて、くわしくは別で説明しています。

新書サイズがあるんだね。

文庫本より背が高くて、スリムだよ。
大きさは単行本より小さくて文庫本より大きい。
価格帯は1,000円前後です。
単行本より安くて文庫本より高い、と覚えておけばよいです。

新書は「大きさも価格も文庫本以上・単行本以下」です。
では、新書はどんな時に読めばよいのでしょうか。
新書はどんな時に読む?基本の考え方

新書はどんな時に読めばよいのでしょう?
ここでは、あくまでも基本の考え方を説明します。
これに限らず、読みたいと思った時に読んで下さい。
新書は「気軽に読める知識の本」
新書の著者は多種多様です。
簡単に言えば「くわしいことを、わかりやすく教えてくれる人」です。
先生のような人や、ニュースを伝える人、実際にその仕事をしている人などが、知っていることをわかりやすくまとめた本が新書です。
しいて言えば、
- 大学で研究している人(先生)
- ニュースや社会のことを伝える人
- 実際に仕事の現場で経験を積んできた人
でしょうか。
その分野に精通した人が、その分野を知らない人や興味があるにくわしく説明しています。
では、小説やビジネス書とはどう違うのでしょうか。
新書とビジネス書や小説との違い
新書は、ビジネス書や小説とは大きく違います。
- 新書・・・知識や教養を得る・すぐに役立つとは限らない
- ビジネス書・・・ノウハウが書かれている、すぐに役立つ
- 小説・・・物語に没頭する
ビジネス書は、すぐに役立つノウハウを教えてくれますね。
それに対して新書は、知識や教養を教えてくれる本。
必ずしもすぐに役立つとは限りません。
ビジネス書は専門学校、新書は大学、といったところでしょうか。
小説は、著者が考えたフィクション(ノンフィクションもありますが)を読みます。
著者の世界観に入り込むような感じ。
それに対して新書は100%リアル。
ある分野について知識がある人が解説してくれる本です。

そのジャンルに知識がある人が解説してくれるのが、新書です。
では、新書はどんな時に読むのがよいのでしょうか。
新書を読むべきおすすめのタイミング
- 疲れている時
- 頭の中を整理したい時
- スキマ時間を有効に使いたい時
- 少しだけ前に進みたい時
では、1つずつ説明していきますね。
疲れている時
なんとなく疲れていて、分厚い小説やビジネス書は読む気がしない・・・こんな時は、新書の読みどきです。
新書は、ほとんどの本が分厚くありません。
なので、短時間で読み切りたい時に向いています。
頭の中を整理したい時
何か知りたいことがあって、いろいろ調べ始めたものの、説明が多すぎる、難しすぎる、など知識を詰め込もうと思うあまりに頭が混乱してきた・・・こんな時は、プロがわかりやすく説明している新書がおすすめです。
知識がない人に向けて書かれているので、すっきりと理解できます。
スキマ時間を有効に使いたい時
通勤・通学の電車の中・昼休みや家事の合間などのスキマ時間にも、新書はおすすめです。
小説は集中して読みたいものです。
少しずつ読み進めては、ストーリーを忘れてしまいます。
また、ビジネス書も集中して読みたい・・・ノウハウをじっくりと理解して記憶したいですよね。
スキマ時間で少しずつ読み進めたい時も、新書がおすすめ。
少しずつでも、混乱しません。
少しずつ読んで知識を得るのが、新書読書です。
少しだけ前に進みたい時
先にも説明しましたが、新書は少しずつ読んで知識を得ることができます。
分厚い小説を読んだ達成感や、ノウハウを理解するビジネス書とは違いますが、読了後は、知識を得ることができるので、少しだけ前に進む(知識を得る)ことができます。

疲れている時や、頭の中を整理したい時、まとまった時間が取れない時に、新書読書は向いています。
では、知識を得られるちょうどよい新書は、どうやって選べばよいのでしょう?
新書の選び方のポイント

- 書店へ行って本を触るべし!
- 興味があるテーマから選ぶ
- タイトルや帯の「引っかかり」を大事にする
- まずは薄め・軽めのものから
では、1つずつ説明していきますね。
書店へ行って本を触るべし!
買いたい新書のタイトルが決まっている時以外は、実際に書店へ行って、手に取って読む本を決めるべきです。
小説ならベストセラーや本屋大賞や芥川賞受賞作、ビジネス書なら著者やテーマで選ぶことが多いでしょう。
しかし、新書の著者は世間で広く知られていない人も多く、同じテーマでも本によって内容やボリュームに大きな違いがあります。
具体例を後ほど説明しますが、新書だけは書店へ行って選んだ方が失敗しません。
新書売り場は、奥の方(もしくは横の方)など、ひっそりした場所にあることが多く、人もあまりいません・・・。
じっくりと選びやすい環境が整っているので、ぜひ実際に手にとって、中身をパラパラめくって選びましょう。

普段はネットで本を買う方も、新書だけは書店で選ぶべき!特に最初はね・・・。
書店に行くと、興味があるテーマも発見しやすいです。
興味があるテーマから選ぶ
無理して難しいテーマを選ぶのではなく、興味があるテーマから選びましょう。
新書にも「新書大賞」という賞があります。
しかし本屋大賞作を選ぶ感覚で、売れ筋の新書を買うのは失敗の元です。
その理由は、新書大賞作でも、あなたが興味のない分野なら、読む気になれません。
必ずあなたが興味ある内容の本を選んで下さい。
タイトルや帯の「引っかかり」を大事にする
ほとんどの新書は、なんとなく内容が理解できるようなタイトルがついています。
必ずしも有名人でない著者の本を売るために、タイトルで勝負しているからです。
そして、帯にも注目しましょう。
新書は、単行本や文庫と違って(なぜか)表紙が地味!
地味な表紙に、派手な帯がついている本も珍しくありません。
タイトルと帯を見て、あなたの心に引っかかる・刺さる本を選びましょう。
まずは薄め・軽めのものから
まずは、薄め・軽めの本を選びましょう。
慣れてきたら、分厚い本を選ぶようにしてください。
分厚い新書は、内容も濃くて専門的なものが多いです。
挫折しないためにも、読みやすい本を選んで下さい。
では、具体例を挙げて説明していきます。
新書の選び方の具体例

具体的にテーマを挙げて、選び方を説明します。
新書は、いま自分が気になっているテーマから選ぶのがおすすめです。
「最近あまり本が読めていない」と感じているなら、「読書」や「読書離れ」をテーマにした新書を選ぶと、興味を持って読みやすくなります。
2025年新書大賞かつ新書では珍しいベストセラー。
始めの1冊として、三宅香帆さんは、文章がやわらかく手に取りやすいです。
三宅香帆さんは、文芸評論家として活躍中で、いろんなメディアにも登場しています。
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の感想・レビューは別にあります。
実際に本が読めない人に取材をし、現状をリポートした本。
著者の稲田豊史さんは、コラムニストで「映画を早送りで観る人たち」の著者でもあります。
本を読まない人ではなく、町の本屋にスポットを当てています。
本屋がなくなれば本に触れる機会がなくなるので、読書離れの原因になります。
または「最近あまり本が読めていない」から、日常使う言葉が減ってきた、言葉について知りたい、と思ったら、「言葉」をテーマに選びます。
1987年「サラダ記念日」がベストセラーになった歌人の俵万智さんが、日常使う日本語について書いた1冊です。
漢字・ひらがな・カタカナと表記方法がたくさんある日本語について、国語学者の釘貫亨さんが書いた1冊。
実業家の黒川伊保子さんが、あらゆる場面での言葉の使い方を書いた実践的な1冊です。
芸能人について書いた新書もあります。
何を選んでよいか、どうしてもわからない方におすすめ。
かつてベストセラーになった「タモリ論」。
なんと新書なんです!
新書ではないですが、「タモリ学」もあります。
星野源さんの本も新書で発売されています。
新書では珍しく、有名人が著者になっています。
有名人が著者の新書もありますが、ほとんどの新書の著者は、一般に知られていません。
そのため、自分にあう人を見つけるのがとても難しい!
小説やビジネス書はネットでもハズレが少ないですが、新書はネットで買ってハズレる可能性が高いのです!
ぜひ書店へ足を運んで選んでください。
できれば紀伊國屋書店のような、大型書店がよいでしょう。
あなたにあう1冊の新書を選んで、読書ステージを1段アップさせてください。
まとめ

- 疲れている時
- 頭の中を整理したい時
- スキマ時間を有効に使いたい時
- 少しだけ前に進みたい時
- 書店へ行って本を触るべし!
- 興味があるテーマから選ぶ
- タイトルや帯の「引っかかり」を大事にする
- まずは薄め・軽めのものから
新書って聞いたことはあるけれど、どんなジャンルか、どんな人がどんな本を書いているか知らない方も多いのではないでしょうか。
本屋で新書売り場を見かけても、よくわかないままスルーしてしまう方もいるかもしれません。
新書売り場は、小説やビジネス書とは違いますが、とっても奥深い知識の倉庫のような場所なのです!
売り場が奥にある本屋が多く、あまり人もいません。
ぜひ1度足を運んで、読みやすい新書を見つけてください。

今度、新書売り場に行ってみるよ!

ぜひぜひ・・・










新書って聞いたことはあるけど、いまいちよくわからない・・・。