「かがみの孤城」(小説)辻村深月 感想・レビュー

「かがみの孤城」辻村深月 感想・レビューアイキャッチ
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辻村深月さん著書「かがみの孤城」を読みました。

第15回(2018年)本屋大賞受賞作で、2022年にアニメ映画化されました。

声優キャストは當真あみさん・芦田愛菜さん・稲垣李光人さんなどです。

人とつながることの大切さを教えてくれる「君を一人にはしない」小説。

10代学生さんの読書感想文にもぴったりあいそうです。

文庫は上下巻で発売されています。

どちらも分厚くてボリュームがあるので、ご注意ください。

文章中心なので、目に優しいe-ink端末がおすすめ

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あきぶどう

ブックカフェで、1日を使って一気読みしました。

「かがみの孤城」感想・レビュー

鏡の写真

「かがみの孤城」の感想・レビューは、

  • 「ドラえもん」と似ている!
  • 時には逃げ場所も大切
  • 未来は変えられる!

では、1つずつ説明していきますね。

「ドラえもん」と似ている!

「かがみの孤城」を読み進めていく間、ずっと感じたことは「ドラえもんと似ている!」ということ。

わかりやすく表にしました。

ドラえもんかがみの孤城
未来を変える人(主人公)のび太くん7人の中学生
現状で予想できる未来暗い暗い
未来を変える手段ドラえもんのひみつ道具7人の中学生の友情・行動
未来の変え方行動する行動する
主人公の行動パターンドラエもん頼みで受動的主体的に行動する

 「ドラえもん」と「かがみの孤城」は、このままだと将来が暗い主人公たちが、未来を変えようと切磋琢磨する姿に、どちらも共通点があります。

しかし、「ドラえもん」はひみつ道具を使って行動するのび太くんに対して、「かがみの孤城」は中学生たちが自ら主体的に動き出します。

のび太くんはドラえもん頼みで他力本願ですが、孤城の中学生たちは自らの力で立ち上がります。

「かがみの孤城」の主人公たちは、リアル世界で仲間外れになってしまった中学生たち。

彼らは、孤城で仲間を作り、このままではいけない、と動き出します。

これは「ドラえもん」よりも、現実的でリアリティがあります。

鏡を見る女の人のイラスト

仲間外れになってしまった中学生たちが、孤城で仲間を作って動き出します。ここが「ドラえもん頼み」の、のび太くんと違うところ。

「ドラえもん」は、ひみつ道具を使って未来を変えるのび太くんが描かれますが、「かがみの孤城」は、孤城というリアル世界からの逃げ場所を確保し、同じ境遇の仲間を見つけることで、中学生たちは立ち直ります。

時には逃げ場所も大切

「逃げ場所」と聞くと、何を思い浮かべるでしょう。

  • 自宅に引きこもる
  • シェルターに隠れる
  • 災害時の避難場所

など、ネガティブな状況を思い浮かべてしまいます。

「かがみの孤城」の中学生たちは、リアル世界からのとっておきの逃げ場所(孤城)を見つけたことで、仲間と出会い、境遇を仲間に話し、傷みを共有し、自ら歩き出します。

逃げ場所に引きこもりません。

こんな場所って時には必要かもしれません。

逃げる子どもたちのイラスト

時には、逃げ場所って必要かもしれません。

孤城という場所を見つけるのは、現実的ではありません。

でも、逃げ場所を見つけて未来を変えられるかもしれません。

未来は変えられる!

孤城という、とっておきの逃げ場所で未来を変えていく中学生たち。

リアルな話でも、不登校児が、フリースクールや定時制高校で勉強をがんばり、優しい先生や同じような境遇の仲間と出会い、全日制の学校に復帰した、という話があります。

逃げ場所を作り、未来を変えることができた実例です。

「孤城」を逃げ場所にして、仲間を作り、未来を変えていきます。

大人になった私達も、仕事や家庭のグチを、学生時代からの友だちに話すことはありますよね。

孤城のような逃げ場所ではありませんが、仕事や家庭と関係ない学生時代の友人に話すことで、再び職場や自宅に戻っていくことは、誰にでもあること。

最近では、コミュニティなどもあります。

仕事や家庭とは別の場所を持つことが、モチベーションになっています。

別の場所を作り、仲間を作ることが、未来を明るくするかもしれません。

未来を明るくする、とまでは行かなくても、仲間を作っていろんな人と関わることは、決して悪いことではないでしょう。

コミュニテイのイラスト

昔からの友人や、コミュニティの仲間と関わることで、未来を明るくできるかもしれません。

辛いことが起こって壁にぶちあたったとしても、仲間を作ることで立ち直っていく中学生たちに、教えられることがたくさんある物語でした。

あきぶどう

既に私は大人ですが、中学生に教えられました。

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【おまけ】同じく辻村深月さん著書「傲慢と善良」と「この夏の星を見る」も載せています。

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