瀬戸内寂聴さんは、2021年11月に亡くなられました。
死因は心不全だったそうです。
長年、京都でお住まいになり、京都市内のお寺に住所を構え、執筆活動や法話の活動をされていました。
生前は、テレビのインタビューや各地のお寺で法話をされている姿をよく見かけたものです。
色々なことを次々とお話になられて、とても頭のいい方ですよね。
ご自身の思いをたくさん本に書いて、出版されています。
いつまでも色あせることがない言葉の本ばかりです。
最近になって、読んだ3冊を紹介していきます。
瀬戸内寂聴さんのエッセイとインタビュー本を読みました。ごく最近出版された3冊です。
悔いなく生きよう
Kindle Unlimitedを利用して読みました。
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自分たちが一番正しいという誤った自信を捨て、全く新鮮な、何ものにも染まっていない無垢な感性を取りもどし、日々自分をもっと柔軟にして、新しく開拓していけば、今よりはるかになめらかな家族関係、人間関係が生まれて快適になるのではないだろうか。
「悔いなく生きよう」より
生きている年数が長くなってくると、過去の経験値から自分の判断が正しいと考えることが多くなります。
それは正しくもあり、間違いでもあります。
自分が間違いない思い込みを捨てて、目にするものが全て新鮮に見えた幼少期の心を取り戻しましょう、とおっしゃっています。
また、興味があることにはすぐに飛びつく姿が印象的です。
ニューヨークに取材中に、突然デモに参加したり、脱原発のハンガーストライキに参加して、食事が取れずに大変な思いをされたり・・・。
86歳でケータイ小説を発表されたり、90歳を超えてInstagramも挑戦されていたそうです。
周りのスタッフさんは大変かもしれません。
でも、この姿は私達でも真似できそうです。
SNSやYouTubeの普及により、誰もが外に向けて自分の思いを発信できるようになりました。
SNSで知り合った人と事件を起こしたり、YouTubeで迷惑動画が配信されたり、ネガティブな事件がニュースで取り上げられることが多いですが、そればかりではありません。
人の役に立つ情報を発信されている方も、たくさんいらっしゃいます。
心を無垢にした状態で、役に立つ知識は、常に吸収していきたいものです。
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次も、瀬戸内寂聴さんの本です。
瀬戸内寂聴ことばの遺産 どん底に落ちたら、弾みで上がる
Kindle Unlimitedを利用して読みました。
雑誌のインタビューでおっしゃった言葉が書かれています。
世間にとらわれるのをやめると 物事の真の姿も自分の道も ちゃんと見えてくる
「瀬戸内寂聴ことばの遺産 どん底に落ちたら、弾みで上がる」より
寂聴さんは、激動の時代を生きてこられました。
日本は正しい戦争をしていると学校の授業で教えられた学生時代。
ところが敗戦してしまい、信じていたことが間違いだったと思い知らさせた・・・。
戦争中は、北京にいらっしゃったそうで、日本軍が威張っていた姿を中国で見続けた後の敗戦でした。
以来、世間の風潮や常識が全て正しいと思わずに、自分で納得したことだけを信じることにされたそうです。
テレビやインターネットで正しいとされていることが本当に正しいのか、もしかしたら正しいと思い込まされているだけではないのだろうか。
自分の考えがなく、情報に流されていると気分的に疲れてしまいます。
正しいかもしれないし、間違っていることかもしれない、そんな自分眼を持っていきたいです。
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次は、瀬戸内寂聴さんの3冊目です。
今を生きるあなたへ
寂聴さんの秘書であったまなほさんがインタビューされた内容を元に本になっています。
居場所がないと思ったら、本を読むのも一つの方法です。
「今を生きるあなたへ」より
相談相手が身近にいない、話を聞いてくれる人がいない、などの状態にある時は、本を読むことをオススメしています。
悩みの解決の糸口になることがありますよ、とおしゃっています。
本だけではなく、テレビで情報をもらうことも多いそうですが・・・。
学校の勉強だけで、一生分の知識を身につけることはできませんし、社会情勢の変化もあります。
自分一人で抱え込まずに、相談出来る人がいなくても、知識を得ることで、物事の味方や解決方法が見えてくるかもしれません、とおっしゃっていました。
まとめ
最近になって、3冊を読みましたが、寂聴さんの好奇心旺盛なお人柄が伝わってきます。
年齢なんて関係なく、いくつになっても、体力が続く限りは、色々なことにチャレンジしていきたいな、と思いました。
読もう、と意気込まなくても、思い立った時に数ページ読むくらいで、すぐに読むことができる本ばかりです。
つらいことがあった時や元気が出ない時に、数ページを読むだけでも、元気になれます。
【おまけ】瀬戸内寂聴さんと同世代、佐藤愛子さんのエッセイも載せています。
文字のみなので、どれも画面が白黒の端末で読むのがおすすめ