「一気読み世界史」出口浩明 感想・レビュー 世界史嫌いが読んだ

「一気読み世界史」アイキャッチ

学生時代に世界史が苦手でした。

「一気読み世界史」という本を読んで、世界史嫌いが世界史好きになれるのでしょうか?

そんな本があれば、学生時代に読んでおけばよかったです。

文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ

(地図が少しあり)

横書きなので、本の開く方向が縦書きと逆になります。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング
あきぶどう

世界史が学生時代は苦手科目でした・・・。

「一気読み世界史」の感想・レビュー

世界地図の写真

「一気読み世界史」の感想・レビューは、

  • 苦手な世界史は、この本を読んでも好きにはなれない
  • 大きな目と小さな目を両方持つことが必要
  • 世界史とは戦争史である
  • 教科書で習った記憶がない事実がわかった
  • 人間のやりたいことは昔も今も変わらない

では、1つずつ説明していきますね。

苦手な世界史は、この本を読んでも好きにはなれない

「世界史」は、苦手科目のひとつでした。

理由はおそらく「日本史以外全部のせ」だから。

同じ授業の中で、ひと区切りがつくと、中国史から西洋史、次はアメリカ・・・といった具合で、次から次へ話が飛んでいって、頭がゴチャゴチャになっていたからです。

得意な人からすれば、「何を言ってるんだ!」となるのでしょうが、苦手な人間からすると、こんな理由で苦手科目になってしまいます。

大学へ進学すれば、東洋史・西洋史・アメリカ史などと細分化された講義になるのでしょう。

しかし、苦手科目であったため、全部のせの高校時代で、私の世界史の授業は終了してしまいました。

「この本で少しは世界史が好きになれるのかな」と期待しつつ、読んでみました。

結局、苦手科目を払拭して、好きになれるほどの効果は私にはありませんでした。

しかし、新たな発見をすることができました。

あきぶどう

苦手科目だった世界史は、やっぱり好きにはなれませんでした・・・

あくまでも、個人の感想です。人によっては、世界史好きの一歩になる可能性が当然あります。

大きな目と小さな目を両方持つことが必要

「大きな目」を持てば、「小さな目」の解像度が上がる

「一気読み世界史」より

著者の出口先生は、世界史を勉強する時に、「大きな目」と「小さな目」を両方持つことが大事だとおっしゃっています。

  • 大きな目・・・過去の偉人の生涯、(昭和)時代など数百年・数十年間の歴史の流れ
  • 小さな目・・・日々のニュース・今週の出来事のような小さな変化

自分のことに例えると、

  • 大きな目・・・赤ちゃんの頃・学生時代・就職後・結婚後・定年後のような人生の流れ
  • 小さな目・・・今月の仕事や家族の予定・今週末の外出の予定

大きな目と小さな目を持つことによって、自分の過去を明確に振り返ることができます。

自分に置き換えると、おっしゃっている意味が理解できました。

世界史とは戦争史である

人類5000年の歴史を7時間で一気読み!一気に読むから、流れがわかり、教養になる。 暗記不要。日本史、西洋史、文化史、経済史…全部つなげてまるごと学ぶ、新しい教科書。

「amazon 一気読み世界史」の紹介ページより抜粋

ざっくりですが、本を読んだおかげで、頭の中で年表を思い描くことができました。

世界史と日本史比較表

日本は、大陸から離れているせいか、世界の流れから少し遅れを取りながらも、同じような経過を常にたどります。

古代の頃から、現在ほどではないのでしょうが、国をまたいだ人の往来は、当然ありました。

コロナの流行についても、日本はヨーロッパやアメリカより少し遅れを取ってピークが来ていましたよね。

世界から日本へ、の流れは普遍です。

人の流れは病気の流行も連れてくるのでしょうか。

中世から近代にかけては、戦争ばかりです。

世界史=戦争史

ということもでるな、と理解できました。

戦争で買った国は、負けた国を植民地にすることにより、

  • 土地
  • 人(=知力・労働力)
  • お金

を得ることができます。

自分たちがよりよい生活をしたいために戦争をする、という出来事は時代とともに姿・形を変えることこそあれ、普遍であり、ずっと続いている、ということがわかりました。

教科書で習った記憶がない事実がわかった

「一気読み世界史」を読んでみて、学生時代の授業で習った記憶がない(習ったかもしれないですが)ことがいくつかわかりました。

文中の表現で、インパクトがある言葉がいくつかあります。

世界史嫌いの私ですが、いくつか興味深い内容がありました。

人間のやりたいことは昔も今も変わらない

「歴史は繰り返す」と言われます。

年表をたどると、同じような出来事の繰り返し、というたとえですが、出来事を起こす根本が同じだから、ではないでしょうか。

人間の根本は、

  • 楽をしたい(面倒くさいことはやりたくない)
  • 贅沢をしたい(たくさんの収入を得たい)

そのために、学問が出来上がったり、戦争が起こったり、働いたりするのだろうな、と理解できました。

世界は進歩している

国旗の写真

21世紀になって、あまり世界情勢がいいことがないように思えますが、そうでもないようです。

この本のいちばん最後のページの言葉です。

21世紀は、暗いように見えて明るい

「一気読み世界史」より

歴史的な事件やエピソードだけに目を向けたら、未来は暗いように思えるかもしれません。しかし、歴史の流れを数字で押さえれば、世界は確実によくなっているということを、覚えておいてください。

「一気読み世界史」より

病気・戦争・天災・・・。暗い出来事が多い21世紀ではありますが、統計の視点から見てみると、世の中は良くなっていることもたくさんあるそうです。

具体例も書かれています。

  • 20世紀末から21世紀初頭の20年で、世界の人口のうち極度の貧困層の割合は半減
  • 世界の人口のうち極度の貧困層の割合は半減
  • 低所得層の国の女の子の60%は初等教育を終了
  • 世界中の1歳児で何らかの予防接種を受けている子どもの割合は80%
「一気読み世界史」より一部抜粋

これらは、偶然や自然発生的に出来たものではありません。

人の手で行われてきたものばかりですよね。たくさんの人の努力や知恵が実を結んだ結果です。

まとめ

地球の写真
「一気読み世界史」感想レビュー
  • 苦手な世界史は、この本を読んでも好きにはなれない
  • 大きな目と小さな目を両方持つことが必要
  • 世界史は戦争史である
  • 教科書で習った記憶がない事実がわかった
  • 人間のやりたいことは昔も今も変わらない

一気読みを1回読み終わりましたが、登場人物がとても多く、内容がもりだくさんで、読み応えがあります。

読み終わるまでに時間がかかりました。さらに、もう1、2度読み返す必要がありそうです。

先に表にしたような、ざっくりした世界史の理解はできました。

これだけでも読んでよかったのかも・・・。

やはり、私は世界史は好きになれそうにありません。

あきぶどう

世界史は、やはり登場人物が多いですね。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング

にほんブログ村 にほんブログ村へ