いとうあさこさんが、エッセイを出版されていることはご存知でしょうか?
Amazon公式サイトでたくさんのレビューが書かれています。
よい評価がとても多いんですよね。
2023年10月現在で3冊発売されています。
「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」を買った後に、Amazonの「おすすめ」にひんぱんに出現するようになりました。
おすすめに弱い私は、買って読みました。
レビュー通りのとってもおもしろい本です。




読みやすくて、あっという間に読めます!
「あぁ、だから一人はいやなんだ。」いとうあさこ 感想・レビュー

「あぁ、だから一人はいやなんだ。」(いとうあさこ著)の感想・レビューは、
- あさこさんの文才にびっくり!
- 「一人」ではないのでは?
- 昭和・平成ノスタルジーあり
1冊目をすぐに読み終わって、2、3と読みたくなります。
では、1つずつ説明していきますね。
あさこさんの文才にびっくり!
読み始めてすぐに感じたことは、文章がとてもわかりやすい!
久しぶりにあった友達のあさこちゃんが「ねえねえ、聞いてよ~」と話しかけているみたいな文章です。
もちろんお会いしたことはありません。
でもそんな感じの文章です。
読んでいただければわかるはず。
ここ数年のハロウィンの浸透率すごくないですか?ん~、私頑固なんですかねぇ。新しい文化を受け入れるのが上手じゃないというか。
「あぁ、だから一人はいやなんだ。」より
「ここ数年のハロフィンの浸透率は、すごいですよね。」で終わりそうな文章なのに、この表現力。
細々とブログを作っている私にも参考になりそうな文章が、たくさんありました。
師匠と言っていいかもしれません・・・。

ブログ記事を書く参考にさせていただきます。とても親しみやすい文章で、センスがあるんですよ。才能を感じます。
そして、あさこさんは、とてもお友達が多いこともわかりました。
「一人」ではないのでは?
タイトルは「あぁ、だから一人はいやなんだ。」です。
きっと独身なので、このタイトルにされたのでしょうかね。
とてもたくさんの人が登場しているので、全く一人でないんですよね。
仕事関係、芸人友達、家族、親戚・・・。
なんと、ある女性芸人の親戚一同が集まる旅行にまで参加しているのです。
なので「あさちゃんだって予定いろいろ合わせてくれてるんだから行こうよ」と言うとお母様が「そぉ~?まあそんなにあさちゃんが行きたがっているなら行こっか」となった、と。
「あぁ、だから一人はいやなんだ。」より
お母様が自ら賛成されているんですね。
もう親戚と言っていいのかも。
これも、あさこさんの人柄がなせる技のような気がします。
一人暮らしをされているというだけで、一人きりではないですよね。
毎日が賑やかで、とても楽しそうです。

お友達の女性芸人親戚一同旅行に参加するあさこさん。次の旅行の計画会議にも参加しています。すごいですね。
さらに、同年代には、とてもツボにはまります。
昭和・平成ノスタルジーあり
あさこさんの生年月日が、公表されていました。
1970年生まれだそうです。
10代の頃は、昭和の終わる直前です。
私とほぼ同年代。
そして同年代には、ささりまくりです。
私は小さい頃から踊るのが大好きでしてね。そのきっかけはもっちのろんろん!ピンク・レディー!ホントにみんな踊ってた、と言っても過言ではないほどの大ブームでした。
「あぁ、だから一人はいやなんだ。」より
私も幼少の頃は、ピンク・レディーに明け暮れた日々を送っておりました。
毎日のように友達とテレビで観た振り付けを踊っていたものです。
あの頃の子供は、みんな振り付けをまねして踊っていました。
母についていったお茶屋さんで、写真つきの下敷きをプレゼントされ、使わずに大切に取っておいた思い出があります。
あの頃のピンク・レディーの世間の熱狂ぶりは、今のZ世代には、想像できないのではないでしょうか。
娯楽と言えば、テレビくらいしかありませんでしたからね。
みんな同じテレビ番組を見ていて、幼稚園や学校は、昨日観たテレビ番組で、話題がもちきりでした。
友達と“ミーちゃんとケイちゃん、どっちをやる“で大騒ぎしながら踊りました。
「あぁ、だから一人はいやなんだ。」より
わかりますわかります。
同年代女子には、ささりまくりのはず。
でも、昭和だけではありません。
BaBe、SPEED、モー娘、あやや、AKB48、E-girlなどなど。とにかくテレビで踊ってたらすぐ録画して覚えて踊る。
「あぁ、だから一人はいやなんだ。」より
昭和だけではなく、平成時代の音楽にも精通しているんですね。
ほどよくミーハー。
これが年を取らないコツかもしれません。

踊りが得意なあさこさん。昔「ヒルナンデス」でダンスを踊る企画をやっていましたね。体がとても柔らかくて驚きました。
現在も、ライブによく参戦されています。
音楽好きは、昭和から令和まで続いているんですね。
これも音楽好きの私には、ツボにはまりまくりです。
音楽だけでありません。
ドラマもお好きなようです。
「ロンバケ」が流行っていた頃はヒロイン・南が不器用ながら一生懸命弾く「セナのピアノ」という曲が素敵で、楽器を買ってそのキーボードでよく練習したものです。
「あぁ、だから一人はいやなんだ。」より
「ロンバケ」とは「ロング・バケーション」という山口智子さんと木村拓哉さんが出演していた大ヒットドラマ
私は、この頃にピアノ教室に通っており、ロンバケの楽譜集がバカ売れしていました。
先生に「弾いてみる?」と聞かれましたが、「長いものに巻かれたくないから、遠慮します。」と遠慮して終わってしまいました・・・。
リアルにこの時代を知っている方は、「ああ、そうだったそうだった」と思い出しながら読めます。
それ以降の世代の方は「へえ、そうだったのか」と想像しながら読んでみてください。
あさこ好きの方は、ぜひどうぞ!

もともと好きだったいとうあさこさんが、もっと好きになれました!



【おまけ】先に紹介した「阿佐ヶ谷姉妹のののほんふたり暮らし」
「おひとりさま日和」ひとり暮らしの女性たちを描いた短編小説集
にしおかすみこさん著書の「ポンコツ一家」
光浦靖子さん著書の「ようやくカナダに行きまして」
「ブックレコメンド」にレビューを載せていただきました。
文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ