「ブギウギ」朝ドラヒロイン笠置シヅ子の自伝には何が書かれている?

「ブギウギ」朝ドラヒロイン笠置シヅ子の自伝アイキャッチ

2023年10月から放送されたNHK朝ドラ「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」で知られる笠置シヅ子さんがヒロインです。(役名は違いますね。)

1948年に出版された自伝が、復刻版となって発売されています。

笠置シヅ子さん自ら書かれた本は、これ1冊です。

発売当時のタイトルは「歌う自画像 私のブギウギ傳記」。

 実際に読んでみて、シヅ子さんのことについて、たくさん理解することができました。

文字のみなので、画面が白黒の端末で読むのがおすすめ

ニコニコ女子

「東京ブギウギ」は、笠置シヅ子さんの代表曲だよね。

あきぶどう

私も、「東京ブギウギ」くらいしか知らなかったけどね。

「笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記」には何が書かれている?

ステージの写真

「笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記」に書かれていることは、次の通りです。

  • ご自身の出生に関すること
  • 歌手として独り立ちするまでのこと
  • 娘さんを出産するまでのこと

「伝記」となっていますが、本が出版されたのが、1948年。

まだ現役の歌手として活動されていた頃と思います。

ですので、偉人の伝記のような、生まれてから亡くなるまでの出来事が時系列に書かれているのではありません。

シヅ子さんご自身の出生に関することから娘さんを出産されるまでの、現在進行形のままで終了します。

いろいろな新聞、雑誌に私の身の上ばなしが出ましたが、書かれた方の御好意のあるなしにかかわらず、真実に遠いものが多いし、インタヴューに来られたジャーナリストの方々にも今までは発表を差し控えなければならない立場だったので・・・

「笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記」より

世間の人々が興味のある出生や出産について、注目されたために、シヅ子さんご自身が書かれたのかと思われます。

詳細に色々な事が書かれており、頭のよい聡明な方だったのかな、と感じました。

ダンスをする女の人のイラスト

戦後の混乱している時代に、派手なダンスと歌で、あっという間に人気者になったシズ子さん。踊って歌う歌手は、当時は、めずらしかったようです。

終戦直後の本であり、言葉使いが少し古くて、分かりづらい部分があります。

お金の金額について書かれていますが、現在の貨幣価値と違っていて、イマイチ理解できませんでした。

文章全体が理解できない、ということは決してありません。

当時はこんな風だったんだな・・・と想像しながら、読んでみてください。

「ブギウギ」はU-NEXTで配信中

ステージの写真

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歴代の朝ドラもU-NEXTで観られます。

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次は、「笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記」の感想・レビューを、お伝えしますね。

「笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記」感想・レビュー

ステージの写真

「笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記」の感想・レビューは、

  • すごい記憶力
  • 苦労が多くても幸せだったのでは?
  • 歌手としての裏話が知りたかった

です。

では、1つずつ説明していきますね。

すごい記憶力

この本は、シヅ子さんの次の出来事について、かなり詳しく書かれています。

  • ご自身の出生に関すること
  • 娘さんを出産するまでのこと

記憶をたどって書かれているのでしょうから、全てがその通りではないかもしれません。

しかし、ご自身にとって、いいことばかりではない出来事を、ここまで書かれているのは、すごい記憶力だなあ、と思いました。

イヤな出来事って、忘れたいから細かく覚えていなかったりするし・・・。

自伝といっても日記や記録的な資料を悉く自宅の戦災で失っておりますので、極めて大雑把な、いわばエピソードの集まりみたいなものになってしまったのが残念ですが、私に関心を持って下さるファンの皆様に、私の掛け値なしの素顔を知っていただく一助になればと存じます。

「笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記」より

興味のある方やファンの方に向けて、真実をきちんと書いた本だったのでしょうね。

文を書く女の人のイラスト

現代では、有名人の方が、プライベートを詳細に公表することは、あまりありませんよね。この時代だからこそ、なのかもしれませんが、勇気のいる決断だったのではないでしょうか。

まだネットもテレビのない時代のこと。

正しい情報を伝える手段が、本だったのかもしれません。

苦労が多くても幸せだったのでは?

一見、苦労ばかりの人生だったように思える笠置シヅ子さん。

実は、とても幸せな人だったのではないかと思うのです。

それは、

  • 養父母から、愛情たっぷりで育ててもらえたこと
  • 得意な「歌って踊る」ことで大人気になったこと
  • 最愛の人との子供を愛情たっぷりで育てたこと

実の両親ではありませんでしたが、大きくなるまで、養父母を実の両親だと疑うことなく成長できたそうです。

これは、とても幸せなことです。

また、自分の得意なことで仕事ができることは、とてもラッキーなことです。

会社員として仕事をしていると、不得意な仕事をしなければいけなくなることがあります。

得意なことで仕事につけたとしても、好きなことだけで仕事をしていくことができる人は、ほんのひとにぎりです。

シヅ子さんは、見事にそれを成し遂げられました。

そして、子供を一人で育てることは、とても大変です。

でも最愛の人との間に生まれたお子さんです。

きっと幸せだったでしょう。

娘さんにいっぱい愛情を注いで育てられている様子は、本中の写真を見ても明らか。

シヅ子さんも、養父母の愛情をたっぷり受けて育った方。

同じように娘さんも、お母さんからの愛情を一心に受けて、幸せだったに違いありません。

母と娘のイラスト

愛情たっぷりで育てられた娘さんは、きっと幸せです!

ご苦労も多かったかもしれませんが、幸せな人生を送られたのではないでしょうか。

歌手としての裏話が知りたかった

笠置シヅ子さんは、歌手として、どんなご活躍をされていたのだろう・・・と気になって読んだのですが、「歌手笠置シヅ子」の活躍については、ほとんど書かれていません。

正確には、少し書かれています。

でも、「東京ブギウギ」や他のヒット曲が生まれるまでの苦労話や裏話を期待していたので、少し違っていました。

「朝ドラ ブギウギ関連本」は、他にもたくさん出版されているので、他の本も読んでみたいと思っています。

この本に関しては、出版されたのも、あの「東京ブギウギ」のレコードが発売されたのも、同じ1948年。

当時の人々にとっては、シヅ子さんの活躍は、周知の事実であったはずです。

わざわざ本にする必要はなかったのでしょうね。

蓄音機のイラスト

「自伝」というタイトルにひかれて、思わず買ってしまいました。ホントは、シヅ子さんの活躍をもっとたくさん知りたかったです・・・。

あきぶどう

歌手としてのご活躍というよりも、ご自身の半生について書かれた本です。

恥ずかしながら「笠置シズ子・東京ブギウギ」以外は、何も知りませんでした。

昭和初期に、こんなパワフルな歌を歌う女性が存在していたことに驚きです。

△ CD △

△2023年12月13日発売△

【おまけ】趣里さんが出演されているドラマ「東京貧困女子」はこちら

「東京貧困女子。」アイキャッチ

2024年4月からの朝ドラ「虎に翼」モデルの三淵嘉子さんの生涯を綴った本
笠置シヅ子さんと三淵嘉子さんは同い年だそうです。

虎に翼本アイキャッチ

笠置シヅ子さんと同じ時代に生きた黒柳徹子さんの「続窓ぎわのトットちゃん」お二人は親交があったそうです。

窓ぎわのトットちゃん続編アイキャッチ

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