「アーモンド」は、韓国の小説家ソン・ウォンピョンさんの作品で、日本でも、2020年の本屋大賞翻訳小説部門で1位になった小説です。
小説なので、実話ではありません。
あらすじは、生まれつき脳の扁桃体が小さく、感情が普通の人より少ない主人公の高校時代を描いた物語です。
彼は愛情あふれる母と祖母の元で育てられますが、家族は不慮の自己に遭遇し、母は寝たきり・祖母は亡くなってしまいます。
そして、知人や友人に支えられて成長していきます。

韓国の小説ですが、日本の小説のように読めました。
「アーモンド(あーもんど)」感想・レビュー

「アーモンド」の感想・レビューは、
- 韓国の小説と意識せず、日本の小説のように読める
- 主人公ユンジェと友人ゴニの対比が見事!
- 幸せに向かいそうな結末にホッとする
では、1つずつ説明していきますね。
韓国の小説と意識せず、日本の小説のように読める
「アーモンド」は韓国人の作家ソン・ウォンピョンさんが書いた小説ですが、日本人が書いた小説のように違和感なく読めます。
小説が素晴らしいのか、翻訳の出来がすばらしいからか、理由はわかりませんが、とにかく読みやすかったです。
日本の小説しか読まない方でも、読みやすいはず。
日本と韓国は文化が似ているからかもしれません。
韓国コスメが日本で人気なのは肌質が近いから、と言われていますし、韓国ドラマやK-POPが日本で人気なのも文化が近いから、と言われているようですし・・・。
表紙に書かれた表情のない少年の顔に、インパクトがありますね。
重苦しいストーリーを想像していましたが、そんなことはありませんでした。
最初の方は重苦しい場面が多く登場するので「やっぱり・・・」と思ってしまいますが、徐々に葛藤する高校生たちの場面に変わっていきます。

「韓国の小説」と意識せず、日本の小説のように読めました。
全く違う性質の主人公と友人を描いた物語ですが、この2人の対比が見事でわかりやすいのも、読みやすいと感じた理由です。
主人公ユンジェと友人ゴニの対比が見事!
「アーモンド」の主な登場人物は、主人公ユンジェと友人ゴニの2人です。
- 主人公ユンジェ・・・生まれつきの脳の病気(特性)で感情が少ない
- 友人ゴニ・・・感情の起伏が激しくて荒れ気味
とても友人になれなさそうな2人ですが、性質があまりにも違いすぎるせいか、ケンカを繰り返しながらも友人として関係を深めていきます。
お互いの違いを理解しようとするからか、2人で会話をする場面が頻繁に登場します。
人間は全く違う性質の人に惹かれる、とも言いますね。
感情の起伏が激しいゴニが、感情の少ないユンジェに興味津々で近づいていきます。
この2人の対比がわかりやすくて、スイスイと読み進めることができました。
これも読みやすさの1つだと感じます。

2人の高校生の対比が、とてもわかりやすくて読みやすいです。
登場人物が高校生や大人ばかりなのに、スマホやパソコンが一切出てきません。
生身の人間たちが向き合い、切磋琢磨している姿ばかり。
なので、スマホを使わないお年寄りにもおすすめです。
もちろん、若い10代にもおすすめです。
あまりにも違いすぎる2人の関係に、途中はハラハラしてしまうのですが、ラストは希望が持てます。
このラストにホッとできます。
幸せに向かいそうな結末にホッとする
感情が少ないユンジェは、ゴニとの友情や、周りの人たちとの関わりにより、少しずつ変わり始める兆しが見えてきます。
ラストでは、思いがけない奇跡も起こります。
どんより曇りがちだった日々に少し太陽が差し込むようなラストです。
びっくりするような奇跡ではなく、少し明るくなってきそうな奇跡です。
ラストにホッとできます。

ユンジェが幸せになりそうな結末に、ホッとします。
「アーモンド」は、韓国の小説ですが、とっても読みやすい1冊でした。
老若男女どなたでも読める小説で、読む人を選びません。
海外文学に抵抗がある方、特にアメリカやヨーロッパの小説に抵抗がある方は、まず韓国文学から入るのは、いかがでしょうか。

隣の芝生に入ってみるのもよいかも・・・です。
【おまけ】同じく韓国の小説「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」も載せています。








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